カヤックボンドとサイバーコマンドによるIT人材リスキリング支援事業
はじめに
面白法人カヤックの子会社である株式会社カヤックボンドが、サイバーセキュリティ分野で活躍するサイバーコマンド株式会社との協業を発表しました。このコラボレーションにより、新たにリスキリング支援事業が始まります。この事業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進展する中で、特に重要視される「2025年の崖」に立ち向かうためのものです。
プロジェクトの背景と目的
経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」では、日本企業がレガシーシステムに依存し続けることで、データの活用が妨げられ、システム運用コストが高騰し、サイバーセキュリティのリスクが増加する「2025年の崖」が指摘されています。この問題を解決するためには、シニアレベルの開発エンジニアが必要ですが、IT人材不足が深刻な状況にあります。
そこで、カヤックボンドとサイバーコマンドでは、IT人材の育成に向けた協働プロジェクトを立ち上げ、特に開発エンジニアのスキル向上に重点を置いたプログラムを提供します。このプログラムには、パフォーマンスチューニングの専門家である藤原俊一郎氏の監修が入っています。
リスキリング支援事業の詳細
リスキリング支援事業では、以下の三つの主要な目的があります。
1.
開発エンジニアのスキル向上: 参加者は、セキュリティ強化やパフォーマンスチューニングに関する高度な技術を学び、状況に応じてリーダーシップを発揮できるシニアエンジニアへと成長することを目指します。
2.
セキュリティリスクの軽減: 最新のサイバー脅威に対抗する技術を提供し、実践的なスキルの習得を通じて、企業のITシステムにおけるセキュリティリスクを最小限に抑えることを狙います。
3.
コストダウンとユーザビリティの向上: システムのパフォーマンスを最適化し、コスト効率の良いシステムを開発することで、ユーザーからの評価を高めることが期待されます。
サイバーコマンドの取り組み
サイバーコマンド株式会社は、数多くの実績を有し、エンジニアをセキュリティ案件に派遣するなどして企業の支援を行ってきました。自社制作の教育カリキュラムは、1000人以上の受講者を迎え、実践的な教育を提供しています。特に、サイバーセキュリティトレーニングや専門人材の派遣といったサービスに注力し、企業のニーズに応えています。
カヤックボンドについて
カヤックボンドは、面白法人カヤックグループの一員であり、開発からリリース、さらには運用まで一貫してサポートする体制を整えています。サイバーセキュリティやデータ処理のニーズにも対応し、信頼性の高いサービスを提供しています。
結論
カヤックボンドとサイバーコマンドの協力によるリスキリング支援事業は、急速に変化するIT業界において、企業が抱える問題の解決に向けた強力な手段となるでしょう。IT人材の育成が進むことで、「2025年の崖」を克服し、安定した企業運営へと繋がることが期待されます。