岡山大学の研究室見学
2025-12-20 16:06:26

岡山大学でのTCカレッジ医工系コースの研究室見学について

岡山大学が主催するTCカレッジの医工系コースにおいて、2025年11月17日と18日に研究室見学が行われました。このプログラムは、大学の研究施設を訪問し、実際の研究者と交流を通じて専門的なスキルを学ぶことを目的としています。特に今年度は、クライオ電子顕微鏡の見学が新たに組み込まれたことで、より幅広い知識と技術の習得が期待されています。

初日の17日は、岡山大学の津島キャンパス内で様々な研究室を見学しました。まずは、環境生命自然科学学域の内田哲也教授による高性能走査プローブ顕微鏡(SPM)と人工網膜の開発について講義がありました。受講生たちはその後、実機を間近で見ることができ、専門的な技術に対する理解を深めました。

また、生殖補助医療技術教育研究センターでは、舟橋弘晃教授と井上岳人准教授が不妊治療や胚培養士養成の重要性について説明し、その後フローサイトメーターやリアルタイムPCRなどの共通機器に触れる機会も与えられました。これにより、受講生たちは多様な技術を学ぶことができたのです。

午後からは、自然生命科学研究支援センターに移動し、宮地孝明研究教授と樹下成信助教から質量分析装置やDNAシーケンサーなどの実用機器について学びました。さらに、このセッションでは、機器の使い方についてのディスカッションも行われました。

そして、今回新たに組み込まれた研究室として異分野基礎科学研究所の沈建仁教授からクライオプラズマFIB-SEMとクライオ電子顕微鏡の説明を受け、その革新的な技術に実際に触れることができました。受講生たちは特別な眼鏡を装着して立体的な分子構造の解析を行い、その詳細さに驚きを隠せなかったようです。

2日目は、岡山大学病院内にある遺伝子・ゲノム融合推進検査室での見学が行われました。冨田秀太教授からの説明では、がん遺伝子パネル検査の手順や薄切技術、さらに最新の遺伝子解析機器についての実演がありました。特に自動化された遺伝子検査装置の実機を直接見ることができたのは、参加者にとって非常に興味深かったようです。

参加者はこのプログラムに参加することで、岡山大学における先進的な研究環境の存在を実感し、技術職員としてのスキルと知識の向上を図る貴重な体験を得ました。技術専門職員の井澗美希さんは「先進的な研究が行われていることに驚きました。自身の無知を知り、視野を広げる大きな一歩となりました」と振り返りました。また、萩原慶彦さんも「幅広い研究分野に触れられたことが非常に刺激的でした」と語りました。

最後に、総合技術部本部長の佐藤法仁副理事は「学内にはまだまだ多くの学ぶべきフィールドがあり、これからも人材の高度化を進めていく」と語るなど、今後の展望についても言及しました。岡山大学は今後も地域と連携し、強みを活かした研究活動を推進することで、さらなる発展を目指しています。学生や技術職員は、この貴重な機会を通じて得た知識を今後の研究や業務に活かしていくことでしょう。


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国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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