南シナ海の埋め立て
2025-10-29 14:30:38

南シナ海の埋め立てを衛星データで捉えた新たなインテリジェンス技術

南シナ海での埋め立て確認とその影響



三菱総合研究所(MRI)とNew Space Intelligence(NSI)は、南シナ海のバーク・カナダ礁における新たな埋め立てや施設建設の状況を衛星データを通じて確認しました。昨今、国際情勢の不透明感が増す中で、客観的な根拠に基づく情報が重要視されています。このような背景から、空間情報に基づいたインテリジェンスサービスの需要がますます高まっています。

PoCの実施背景


MRIは空間情報の活用に関する調査や実証を進めてきた実績があり、安全保障分野においても豊富な経験があります。同時に、NSIは衛星データの解析を自動化する技術を持ち、両者はその強みを融合させて新たなサービスの開発を推進しています。最近行われたPoC(概念実証)では、衛星データを用いて島しょの埋め立て活動による地形変化を検知することに成功しました。

PoCの成果


今回の試みでは、南シナ海の埋め立て現場に関与する船舶の特定を目指す検証が行われました。選定した島しょをもとに、衛星データと船舶の自動識別装置(AIS)データを組み合わせ、リアルタイムに近い形で多角的な分析を実施しました。その結果、埋め立てが行われていることが確認され、従来報じられていなかった活動に関連する船舶の存在を明らかにしました。

このような技術の応用によって、南シナ海以外の地域でも類似の変化や船舶の動きが把握できる可能性があります。既存のサービスが手動で衛星画像を確認しているのに対し、MRIとNSIの新たなサービスは、様々な指標を用いて機械的に変化を捉える特長があります。これにより、島しょ部などにおける変化やリスクを的確に把握できるようになるのです。

今後の展望


今回の結果をもとに、両社は南シナ海以外の地域にも分析対象を広げる予定です。地理空間情報は、海外情勢の把握やインフラの監視、被災状況の発見、そして海上物流やサプライチェーンのリスク分析など、幅広い分野に活用が期待されています。今後、こうした技術がどのように発展していくのか、その状況に注目が集まります。

会社概要


株式会社New Space Intelligence


  • - 所在地: 山口県宇部市大字西岐波329番地22
  • - 代表者: 長井裕美子
  • - 設立: 2021年11月2日
  • - 資本金: 1,600万円
  • - 事業内容: 衛星データを用いた変化検出や異常検知サービスを提供
  • - URL: newspaceint.com

新たな技術がもたらす情報の透明性と、安全保障の強化が期待されています。南シナ海のような重要な地域の変化を捉えることができるこのサービスは、国際情勢の把握には欠かせないものとなりそうです。


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会社情報

会社名
株式会社三菱総合研究所
住所
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111

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