「SmartHR」と「ジョーシス」の新たな協業
2023年10月、労務管理とITデバイス管理を専門とする二社が手を結び、業務の効率化を目指す新たな取り組みをスタートしました。クラウド人事労務ソフト「SmartHR」とITデバイス&SaaSの統合管理クラウド「ジョーシス」によるこのシステム連携は、企業の人事業務を革新する大きな一歩といえるでしょう。
「SmartHR」とは
「SmartHR」は、雇用契約や入社手続き、年末調整を含む多種多様な労務手続きをペーパーレス化するソリューションを提供しており、企業の労務管理における時間と手間を大幅に削減します。元々は「HRTechクラウド市場の実態と展望 2021年度」において、4年連続シェアNo.1を獲得しており、その信頼性は業界内でも高く評価されています。
このプラットフォームは、勤怠管理や給与計算システムとも柔軟に連携でき、従業員データを基にした人事評価や従業員サーベイの機能を通じて、組織活性化や変革の推進に寄与します。
「ジョーシス」とは
一方の「ジョーシス」は、ITデバイスとSaaSの統合管理クラウドとして、企業内のIT機器やソフトウェアの台帳管理を行います。退職者に関連するアカウントの整理や、新規採用者へのアカウント発行といった業務を自動化し、コーポレートIT部門の業務負担を軽減します。その結果、企業はセキュリティ体制の強化が図れるとともに、IT環境の管理が効率化されるのです。
システム連携の具体的な内容
今回の協業では、「SmartHR」から「ジョーシス」にデータをスムーズに取り込むことが可能となります。転職や入社、退職に伴って必要な基本情報や業務データ、部署の情報を共有できるため、両サービスの利用者にとって大きな利点が生まれます。具体的には次のような情報が連携対象となります:
- - 氏名やメールアドレスといった基本情報
- - 入退社に関するデータ
- - 社員番号、役職、雇用形態などの業務情報
- - さらにカスタム項目を選択できる点も特徴です。
このような連携により、企業は人事とITの両部門においてデータの整合性が保たれ、無駄な情報の重複や管理ミスが減少します。
今後の展望
両社は、今後も連携を強化し、企業の人事業務やIT管理のデジタル化を進めることを目指しています。デジタル化が進む現代において、人事業務の効率化やITの一元管理は企業運営において欠かせない要素です。今後の展開が非常に楽しみです。
会社概要
代表取締役:芹澤雅人
設立:2013年1月23日
所在地:東京都港区六本木
SmartHR公式サイト
代表取締役社長:松本恭攝
設立:2022年2月1日
所在地:東京都品川区
ジョーシス公式サイト
今回のサービス連携により、企業はより一層効率的な人事労務管理を実現できる可能性があります。エンタープライズ環境におけるデジタル革新が進む中で、両社の協業は確かな価値をもたらすでしょう。