STマイクロエレクトロニクス、新型75Vモータ・ドライバIC「STSPIN9P」シリーズを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM)は、頑丈で拡張性の高い産業用モータ・ドライバIC「STSPIN9P」シリーズを新たに発表しました。このシリーズは75Vに対応しており、特に48Vをはじめとする一般的なバス電圧を用いた動作に最適化されています。合計12種類のデバイスから選ぶことができ、それぞれモータの種類や最大500Wの電力定格に応じた設計が可能です。
STSPIN9Pシリーズの製品ラインナップ
「STSPIN9P1」はハーフブリッジタイプで、「STSPIN9P2」はフルブリッジタイプです。これらの新製品によって、ユーザーはモータ制御アプリケーションを迅速に立ち上げ、実際のテストや微調整を行うことができます。これらの製品は、広範な動作電圧範囲と最大10Aの出力電流を持ち、製造業の自動化、およびロボット操作、さらには家庭用や舞台照明、ポンプ、ファン、テキスタイル機械にも幅広く応用可能です。
シンプルなシステム設計
STSPIN9Pシリーズは、7Vから75Vのメインバス電力でのみ動作せず、これによりシステム設計と基板レイアウトが大幅に簡素化されます。内蔵されたレギュレータは制御ロジックやゲートドライバに電源を供給し、チャージポンプ回路もハイサイド側に電源供給を行います。この設計により、100%のデューティサイクルでの動作が実現可能です。
さらに、アナログフロントエンド回路も内蔵されており、外部シャント抵抗を用いた電流検出や、ユーザーが設定可能な電流制限しきい値の検出に役立つコンパレータが設けられています。特に、内部電流制限機能が搭載された製品では、コンパレータの信号がICの制御ロジックに直接接続され、外部ピンを通じて減衰方法の選択が可能です。この機能により、モータと負荷の特性に応じて、固定オフ時間やPWMトリミングを効果的に選択できます。
効率性と安全性の両立
これらのモータドライバは、さまざまな危険要因に対する保護機能も強化されています。過電圧、過電流、過熱の検出が行えるため、安心して使用できます。さらに、ディスエーブル状態ではオープン負荷の検出機能が働き、モータの接続状況を確認してから動作を開始します。
開発支援のリファレンス設計
開発者向けには、レファレンス設計「EVLSPIN9P1-3PH」が提供されており、3つの「STSPIN9P12」ハーフブリッジドライバを組み合わせた3相ドライバが構築可能です。この設計は、シャント抵抗の1個または3個による電流検出回路の両方に対応しているため、柔軟性があります。さらに、各種評価ボードが用意され、ハーフブリッジおよびフルブリッジドライバ用の様々なモデルが一堂に揃っています。
結論
STSPIN9Pシリーズのモータ・ドライバICは、ピン互換性があり、QFNパッケージでコンパクトに提供されます。単価は1,000個購入時で約2.10ドルと、コストパフォーマンスにも優れています。これにより、さまざまな産業用アプリケーションにおいて、効率的なモータ制御を実現するための強力なソリューションを提供しています。詳細な情報については、STマイクロエレクトロニクスのウェブサイトを訪問することをおすすめします。
会社情報
STマイクロエレクトロニクスは、エコシステムの構築に力を入れているグローバルな半導体メーカーです。約48,000名の従業員が在籍し、持続的な社会へ向けて半導体ソリューションの開発を進めています。