商船三井が新たに三井物産向けに建造したLNG船「MARVEL SWALLOW」の命名式が、2023年10月25日に韓国のHanwha Ocean社のコジェ造船所で開催されました。この式典には三井物産の松井透専務をはじめ、関係者が多く出席し、新たな船の名が披露されました。
「MARVEL SWALLOW」という名称には、三井物産がLNGトレーディング事業において「MARVEL」の名を共通して使用していることからくる意味が込められています。また、「SWALLOW」は三井物産が参画した西豪州のNorth West Shelf LNGプロジェクトに関連する過去の運航船名に由来し、両社の長期的な関係を象徴しています。
この船は10月28日に竣工し、三井物産との契約に基づいて日本でタンク冷却用のLNGを積んだ後、アメリカに向けて出航します。このLNG船は、商船三井が2014年と2015年に三井物産と結んだ新造LNG船の3隻に続き、2022年に締結された4隻目の用船契約に基づくものです。
「MARVEL SWALLOW」は、最新型のMAN Energy Solutions製エンジンを搭載しており、燃料消費効率を向上させることで環境に優しい仕様を実現しています。これは商船三井が環境への配慮を重大視し、持続可能な運航を目指していることを示しています。
商船三井は、三井物産とのさらなる深い関係の構築を目指し、グループの環境ビジョン2.2に則って、今後も環境対応に力を入れていくとともに、安全で高品質なサービスの提供にも引き続き注力していく方針です。
【「MARVEL SWALLOW」の主なスペック】
- - 全長: 294.9m
- - 船幅: 46.4m
- - 船型: 174,000m³ メンブレン型
- - 搭載主機: ME-GA
- - 造船所: Hanwha Ocean Co., Ltd.
- - 船舶管理会社: MOL LNG Ship Management Pte. Ltd.(商船三井100%子会社)
この新造LNG船の就航は、商船三井と三井物産にとって新たなスタートを切る意味を持ち、今後のLNG輸送への期待が寄せられています。新たな航海と環境に配慮した運営が進む中、この船がどのようにその役割を果たすのか、今後の動きが注目されます。