陸前高田で国際ボランティアプログラムがスタート
2026年1月6日から2月27日までの間、岩手県陸前高田で「International Japan Volunteer Program」が開催されます。このプログラムは、認定特定非営利活動法人SETが主催し、デンマークの成人教育機関「フォルケホイスコーレ」との協働のもと、5回目の開催となります。今回、このプログラムに参加するのは、アメリカ、カナダ、オランダ、デンマーク、グリーンランドの若者たちで、彼らは地域住民との交流を通じて多文化共生の価値を再発見します。
参加者の活動内容
プログラムの特徴の一つが、ゲーミフィケーションの手法を取り入れた地域交流です。専門のスマートフォンアプリを手にした参加者たちは、各地に散らばった「クエスト」をクリアすることで地域を探索し、住民との関係性を築いていきます。このような仕組みを通じて、彼らはただ観光するのではなく、地域の一員として生活しながら深い理解と結びつきを得ることを目指します。
交流の場:国際交流カフェ
毎週水曜日には地元のカフェ「Cafe彩葉」において「国際交流カフェ」が開かれ、ボランティアメンバーがホストを務めます。このカフェでは、参加者が地域住民との対話を楽しみつつ、自国の文化を紹介したり、お菓子を提供したりして、心温まるおもてなしを行います。高齢者も英語が不安な方々も気軽に訪れることができる、誰もが歓迎される居場所を目指しています。
音楽でつながるワークショップ
さらに、言葉の壁を越えるために「音楽」を共通の言語として活用したワークショップも開催されます。地域の子供たちや住民たちと共に楽器を演奏したり歌ったりすることで、言語を超えた一体感が生まれます。音楽は人々をつなげ、心を通わせる力を持っているため、参加者同士や住民との関係構築に大きな役割を果たすでしょう。
成果発表展の開催
プログラムが終わる頃には、参加者が地域での経験を基に作成した「地域資源マップ」や活動写真を展示する「Pop-up Exhibition」が、アバッセ陸前高田で行われます。この展覧会は、彼らの視点から切り取った陸前高田の魅力を地域の方々と分かち合う場となります。
参加者の声
デンマークからの参加者は、特に日本の田舎に残る伝統や文化を体験したいという思いからこのプログラムに参加しました。大都市とは異なる、日本の地方での貴重な経験ができることに期待を寄せています。また、事業を担当する者も、参加者同士の「自らの意志」による行動から生まれるドラマを重視しており、彼らの活動がどのように地域と絆を深めるかに注目しています。
SETのビジョン
SETは2011年以降、岩手県を中心に多様なプログラムを通じて若者と地域住民が学び合う仕組みを構築してきました。2024年度には年間5,000人以上が活動に参加し、地域の活性化とともに若者の成長を促進する「循環型の社会装置」としての役割を果たしています。地域の魅力を発見し、育むこのプログラムを通じて、さらなる国際交流のあり方を模索していきます。