株式会社JSOL(以下、JSOL)は、2025年に開催予定の大阪・関西万博に向け、備蓄品の管理を効率化するプラットフォーム「Musute(TM)」を発表しました。このプログラムは、災害や大規模な事件が発生した際に必要となる備蓄食料を適切に活用し、未使用の食品が廃棄されることを防ぐことを目的としています。各種災害に備えて準備される食料の大部分が、実際には会期終了後には必要なくなる可能性があるため、JSOLは持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指して、フードロスの回避に力を入れています。
背景
大阪万博は、2025年の開催時に南海トラフ地震などの災害を想定しています。そのため、万博協会は防災基本計画の中で、震度6弱を想定し多くの食料を備蓄する方針を打ち出しています。しかし、大規模災害が発生しなかった際には、準備された食料が無駄になることが懸念されます。JSOLはそのため、備蓄食料を運営するための効果的な解決策を提供することに注力しています。
Musute(TM)の役割
備蓄品管理プラットフォーム「Musute(TM)」は、JSOLが開発したもので、商品の管理を一元化し、情報共有を円滑に行うことができるソリューション「PlaPi®」を基盤にしています。このプラットフォームでは、食品の種類、数量、保管場所、賞味期限などを管理し、必要な情報を支援団体に提供することが可能です。支援団体は、いつ、何を、どれだけ必要とするかを簡単に申し出て、その情報に基づいて寄付を受けることができます。
大阪・関西万博においては、万博の会期中に食料が無駄にならないようにするため、Musuteを通じて効率的に備蓄食料を管理し、もしも災害が発生しなかった場合には、フードロスを回避するための寄付が行われます。これによって、社会への貢献が期待されます。
名称に込められた意味
プラットフォーム「Musute(TM)」の名称には「無、捨て」と「結、手」という二つの要素が込められています。前者は廃棄をゼロにする循環型の社会を目指す意志を表し、後者は企業と利用者、困っている人を繋ぐ架け橋となり、助け合いの心を社会に広めることを示しています。
今後の展望
JSOLは、Musute(TM)を通じて企業による入替備蓄品の寄付を促し、食品の廃棄を減少させることでフードロスを防止することに貢献していく方針です。これにより、企業の社会貢献活動を支援し、さまざまな社会的な課題の解決に向けて取り組んでいきます。今後もJSOLは新たなソリューションを導入し、社会にポジティブな影響を与え続けるでしょう。
会社情報
株式会社JSOLは、東京都千代田区に本社を置き、株式会社NTTデータと株式会社日本総合研究所が支援しているシステムコンサルティング会社です。2006年に設立以来、製造業、流通サービス、金融、公共分野において豊富な業務知識とシステム開発技術を活かし、顧客価値の向上に努めています。