ライフネット生命、社内用生成AIの導入で生産性を向上！87%の社員が利用

ライフネット生命が実現する社内用生成AIの効果

2024年7月、ライフネット生命保険株式会社は、社内の生産性向上を目的とした生成AI（LLM）を導入しました。この取り組みは、社員の仕事の効率化を図るために行われたもので、その成果が早くも実を結んでいます。

自社開発の生成AI、導入から2ヶ月で効果を実感

ライフネット生命は、2024年7月1日に自社開発の社内用生成AIの利用を開始しました。その後、2025年1月までの半年間で、総合職の正社員203名中87%がこのAIを活用する状態となりました。特に注目すべきは、導入後わずか2ヶ月で計152時間分の業務時間を削減したことです。

この数字は、使用者56名が回答した社内調査によるもので、生成AIを利用したことでどのように業務が効率化されたのかを示しています。具体的には、アイデアの壁打ち、情報調査、数式やプログラムの記述など、多岐にわたる業務においてその効果が見られました。これにより社員は、よりクリエイティブな業務や戦略的な思考に時間を割くことが可能になっています。

AI導入の背景とプロジェクトの意義

ライフネット生命が生成AI導入を決定した背景には、2023年7月に発足したプロジェクトチームの存在があります。このチームは、全社の生成AI活用を推進し、日常的に使えるツールとして文章生成AIシステムを開発しました。プロジェクトの目的は、社員一人ひとりが生成AIの能力を最大限に引き出し、組織全体の成長を促進することです。

また、経営方針と中期計画で掲げた「Tech & Services」の重点領域に沿った人材戦略も影響を与えています。この計画では、従業員の成長と事業成長の循環を促進することが重要視されており、生成AIの活用はその一環です。

今後の展望

ライフネット生命は、今後もオンライン生命保険のリーディングカンパニーとして、AI技術を駆使し、顧客の利便性を追求していく方針です。時代とともに変化する顧客のニーズに応えるためには、社員の成長や生産性向上が不可欠です。この取り組みにより、顧客体験のさらなる向上を目指しています。

ライフネット生命の公式ウェブサイトや社内向けの情報発信を通じて、社員が愛着を持ち、利用するツールとしての地位を確立しつつあります。