松山しげきの個展「Algorithmic Discretion」が六本木で開幕
2025年4月22日から5月31日まで、東京都港区のアートギャラリー「アートかビーフンか白厨(パイチュウ)」にて、アーティスト松山しげきによる個展「Algorithmic Discretion」が開催されます。この個展では、現代社会における選択と評価がどのようにアルゴリズム、トレンド、バズ、フィードバックなど多様な要因によって影響されているのかを探求した作品が展示されます。
展覧会の背景とテーマ
近年、私たちが目にする情報や選択肢は、SNSなどの影響を受けており、「目立つもの」や「即座に理解できるもの」が優先的に提示されています。この現象は、私たちの自由な選択を制約するものであり、実際にはあらかじめ設定されたアルゴリズムの枠内で選択を行っているのです。本展では、松山が2021年から発表を続けている作品シリーズ「Portrait of dazzle」を基にした、不採用アイデアから生まれた新しい作品が展示され、彼のアートが描いたアルゴリズム的な選択が可視化されます。
作品の選択と制作プロセス
松山は作品を制作する過程で、視覚的要素やコンセプトの強度、実現性など、さまざまな基準を元にアイデアの採用・不採用を判断しています。しかし、これらの選択には、時に意図やバイアスが介在し、制作環境や展示会場、作品の製造コスト、SNSや観客の反応といった要素も影響を与えていることが明らかになります。
本展は、これまで日の目を見なかったアイデアを掘り起こし、その選択がどのような条件のもとで形成されていたかを再考する貴重な実験と位置付けられています。松山は、作品がどう生まれ変わり、どのように視覚的なメッセージを伝えるのか、来場者に楽しんでいただけることを願っています。
具体的な開催情報
展覧会の開催初日である4月22日には、18:00から20:00の間、レセプションが行われ、誰でも無料で参加できます。また、出展作品の一部はArtStickerを通じて限定販売されますが、販売開始は4月22日17:00から先着制です。アートを楽しむだけでなく、台湾料理を楽しみながら作品を鑑賞できるユニークな体験が提供されるのも本展の魅力です。
アートかビーフンか白厨の魅力
「アートかビーフンか白厨」は、アートと料理を楽しむことができるギャラリーであり、訪れる人々が作品を鑑賞しながら、美味しい料理を堪能できる空間です。マスメディアで取り上げられるトレンドやSNSの影響が現代のアートに及ぶ影響を松山の作品を通じて考察する機会となります。
そのため、松山しげきの個展は、美術鑑賞と同時に現代社会のデジタル文化についても深く考えるきっかけとなるでしょう。ぜひ、六本木で新しい視点を得る承け、松山の魅力的なアートを体感してください。