小野商店が提供する新サービス「彩創紙」
大阪市生野区を拠点とする和紙卸売業者、小野商店は、2024年11月から新たな手漉き和紙作りのサービス「彩創紙」を開始します。このサービスは、伝統的な紙漉き技法を駆使し、お客様の希望に応じた特別な和紙を提供します。
手漉き和紙の魅力と伝統技法
手漉き和紙は、古くから日本の文化に根付いた伝統的な技術です。「彩創紙」で特色ある和紙を制作するにあたり、小野商店は「透かし」と「漉き込み」の技法を活用します。透かしは、紙漉きのときに型を使って繊維の濃淡で模様や文字を作る方法で、卒業証書や賞状、さらには日本の紙幣でも見られる技法です。一方、漉き込みは、異なる模様や文字を重ねて漉く技術で、色の違いを活かした表現が可能です。これにより、和紙に新たな深みや美しさが加わります。
新サービス「彩創紙」の詳細
「彩創紙」では、お客様からのリクエストに基づき、文字列やロゴマークなどを透かしや漉き込み技法で和紙に表現します。サービスの概要は以下の通りです:
- - サイズ:二三判の全判910×610ミリまで対応。
- - 受注単位:100枚からの受注が可能。
- - 原料:主に楮やマニラ麻、パルプなどを使用し、ブレンドも可能。
- - 価格:お客様の仕様によって異なります。
- - 原稿:透かしや漉き込みのデータは、Illustratorで作成してください。
業界の課題と小野商店の取り組み
和紙業界は、原料高や後継者不足、需要の低下等、厳しい状況に直面しています。これらの課題を克服するべく、小野商店は「彩創紙」を通じて、手漉き和紙の魅力を広く伝えたいと考えています。紙漉き職人に依頼することで、お客様それぞれのニーズに応じた和紙を取得できることを知っていただき、伝統的な手仕事を次世代に継承する一助となることを目指します。
小野商店の概要
小野商店は、1948年に設立され、各種機械漉き和紙や手漉き和紙を取り扱う卸売店として、多岐にわたるサービスを提供しています。特に、企業のブランディングを和紙で彩るプロジェクトに取り組み、地域の中小企業のブランド力向上をサポートしています。これからも小野商店は、国内外に和紙の魅力を発信し続け、伝統と革新を融合させた取り組みを進めていくことでしょう。ぜひ、この新サービス「彩創紙」にもご期待ください。