台湾発、クレッシェンド・ラボの新機能とは
台湾のスタートアップ、クレッシェンド・ラボは、AIを活用したマーケティングソリューションを進化させ、特に日本市場に注力しています。新しく発表された「MAAC(マーク)」というAIマーケティングソリューションは、特にLINEを基盤としたクロスチャネル戦略の強化に貢献しています。
クレッシェンド・ラボの背景
2017年に設立されたクレッシェンド・ラボは、「Make Business Communication Easy」というビジョンのもと、AI技術を用いたマーケティングおよび営業支援を提供する企業です。主力製品であるMAACは、顧客データに基づき、メッセージを自動配信する機能を持ち、多数の企業に導入されています。
MAACの新機能「AI Communication Cloud」
2025年2月に発表された「AIファースト戦略」を実現する新機能の発表が行われました。この「AI Communication Cloud」は、CRMとAIを統合し、自動応答、運用支援、配信最適化の各プロセスにAIアシスタンスを標準搭載。これにより、LINEを起点としたマーケティング施策の効率化が図られます。
主な機能として、AIが配信メッセージの「たたき台」を提案し、マーケット担当者の作業負担を軽減します。これにより、メッセージ作成にかかる時間を大幅に削減し、ブランドトーンに合った表現の自動生成を実現。この機能は日本市場でも先行ユーザーとして、EFエデュケーション・ファースト・ジャパンで導入され、効果を検証中です。
導入企業の声と実績
EFエデュケーション・ファーストのCRM&カスタマーエンゲージメントマネージャー、山本亮一氏は、Crescendo Labとのパートナーシップを選んだ理由として、同社の柔軟な対応と国際的な導入経験を挙げています。特に、AI機能を駆使した施策の質とスピードの向上が実感されているとのこと。この実績として、LINE経由でのカウンセリング予約率が約1.78倍に向上したことや、修正作業の時間が大幅に削減されている点が挙げられます。
マーケティング展示会での反響
2025年6月にはマーケティング展示会が開催され、14社以上の顧客とのパネルディスカッションや1:1の商談が行われました。そこでは、リアルタイムのコンテンツ生成へのニーズや、既存ツールの限界を感じる声も多く寄せられました。クレッシェンド・ラボは、このフィードバックをもとにさらなる機能改善を進めています。
今後の展望
クレッシェンド・ラボは、今後もマーケティングオートメーション、SMS、Google Analyticsを組み合わせた強力なエコシステムの構築を目指しています。リアルタイムデータの統合とAPIの柔軟な連携を通じて、より多くの企業がスピーディーにクロスチャネル戦略を実行できる環境を提供し続けます。これにより、「企業と顧客をもっと近くに」という目標を達成し、デジタルトランスフォーメーションを推進していきます。
クレッシェンド・ラボに関する詳しい情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。