テラドローンが大阪・関西万博の警備実証に参加
2025年に開催予定の大阪・関西万博を見据え、テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共に、有人機および無人機を用いた新たな警備方法の実証実験を行いました。この実証は、運航安全管理システムの有効性を検証し、大規模イベントでの安全性向上を目指しています。
実証の背景と目的
この実証は、内閣府が推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」の一環として進められました。従来、有人機と無人機の運航は異なるシステムで運用されており、それが大規模イベントの現場での効率的な警備を妨げていました。テラドローンはこれを解決するために、両者の運航情報を一元的に管理するシステムを開発。これによって、迅速に突発的な任務に応じる能力を強化しました。
大阪・関西万博を舞台にした実証実験
特に注目すべきは、大阪・関西万博のような大規模なイベントにおいて、警備任務を効果的に遂行する可能性を実証した点です。万博開催中に会場周辺で行ったシミュレーションでは、有人機・無人機による警備活動の調整を行い、その運航調整所業務の有効性を確認しました。
当日は、警備活動中に緊急任務が発生した場合の対応が求められ、無人機の活躍が期待されました。緊急時のリアルタイムな任務割当も、テラドローンが担当。これにより、仮想データを使用しながら、最大12機の無人機を同時に管理し、有人機・無人機が同一空域で安全に飛行できる体制を整えました。
テラドローンの役割
テラドローンは、安全な飛行のために無人機の運航制御や飛行データの管理を実施。具体的には、無人機の位置情報管理と、割り当てられた任務の遂行に必要な情報をオペレーターに提供しました。この取り組みにより、リアルタイムでの運航監視や任務割当が可能となり、効率的な警備体制の確立に寄与しました。
今後に向けた展望
今回の実証を通じ、災害対応への応用が期待されています。今後は省庁や自治体と連携し、実施される防災訓練においてもさらなる実証を進め、本システムの機能を強化していきます。テラドローンは、この技術が今後の社会大臣問題の解決にどのように貢献できるのか、期待が寄せられています。
テラドローンのビジョン
テラドローンは、「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」という理念の下、ドローン技術の発展に努めています。すでに1300件以上のドローン関連業務の実績を持ち、国内外での導入を果たしており、今後もその影響力を高めていく考えです。また、ドローンと空飛ぶクルマの運航管理システムの開発にも注力し、安全性を確保した未来の空域利用の実現を目指しています。
詳しくは、
テラドローンの公式サイトをご覧ください。