特別グループ展「Beyond Flat: わたしたちを描き直すために」
2026年1月29日から2月15日まで、東京・麻布台ヒルズにある「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて特別グループ展「Beyond Flat」を開催します。この展覧会は、アーティストたちによってアニメやマンガの表象をジェンダーの視点から問い直す試みです。主催は株式会社The Chain Museumで、代表取締役の遠山正道が手掛けています。
展覧会の背景
アニメやマンガは日本独自の文化として発展し、現在も国際的な人気を誇りますが、その表現に対するジェンダーやセクシュアリティに関する批評は相対的に少ないのが実情です。この「Beyond Flat」は、これまで男性中心主義で語られてきたキャラクターの表象に対し、フェミニズムやクィアの視点から新たな視座を提供するプロジェクトです。
展覧会には、以下の5名のアーティストが参加します。
- - 小宮りさ麻吏奈:クィアの視点から新しい生殖の形を模索し、パフォーマンスや映像を通じて活動しています。
- - セマーン・ペトラ:生活の現実をフィクションに重ね合わせ、さまざまなデジタル領域を探索する作品を制作しています。
- - みょうじなまえ:女性の身体や性にまつわるアイデンティティを問い、自己のアイデンティティの形成について考察しています。
- - 門眞妙:アニメ的なキャラクター表現を通じて、人間的な感情や時間を描きます。
- - 山本れいら:日本の社会政治的な問題に着目し、フェミニズムやポストコロニアリズムの視点から作品を制作しています。
展覧会の魅力
「Beyond Flat」のテーマは「わたしたちを描き直すために(Imagining Other Forms of Us)」です。このタイトルには、男性・異性愛中心の枠組みを壊し、これまで見えにくかった「私たち」の姿を再現しようという意志が込められています。展覧会では、絵画や映像、インスタレーションなど、多様な表現方法で新たな問いを投げかける作家たちの作品が展示されます。
また、会期中には、展覧会に合わせて制作された冊子『Beyond Flat ZINE Vol.1』を先着順で配布予定です。この冊子は、展覧会のコンセプトやアーティストの思考を深く掘り下げる内容になっています。
アクセスと開催情報
この特別展は、麻布台ヒルズ内に位置し、アクセスも非常に良好です。東京都港区虎ノ門5-8-1にて、営業時間は火曜日から日曜日の11:00〜20:00、入場は無料です。また、レセプションが1月29日の18:00から予定されていますので、どなたでも参加できます。
今後、2026年夏には第二弾となる展覧会が寺田倉庫の「BONDED GALLERY」にて開催される予定で、期待が高まります。アートとジェンダーの感じ方が問われる、この特別なプロジェクトにぜひ注目してください。