名古屋グランパスの挑戦
2025-06-02 15:32:49

名古屋グランパスが進めるSDGsアカデミーの実証実験とその意義

名古屋グランパスが運営するSDGsアカデミー「在留ブラジルキッズプロジェクト」では、株式会社ザスモールシングスとともに社会的投資収益率(SROI)の算出に関する革新的な実証実験が実施されました。このプロジェクトは、ブラジルにルーツを持つ子どもたちの支援を通じて、日本社会との架け橋を築くことを目指しています。特に愛知県では、多文化共生が求められており、本プロジェクトはその一助となることを意図しています。

SROIの算出結果とその意義


この実証実験の結果、2024年の活動によってもたらされた経済的インパクトは13,175,195円に達し、SROI値はなんと4.48という高い数値を示しました。これは、投資の約448%もの社会的価値が生み出されたことを意味します。この数値は、名古屋グランパスがスポーツを通じた地域貢献を果たすことができることを証明するものです。

名古屋グランパスのU-18選手たちは、在留ブラジル人の子どもたちと共にサッカーやワークショップを通じて交流し、言語や文化の障壁を取り払いました。このプログラムによって、選手たちは異文化理解やコミュニケーション能力が向上し、精神的な成長を遂げることができました。実際に、選手たちからは、自信やリーダーシップが育まれたとの声も上がっています。

さらに、子どもたちにとってもプロアスリートと接することは刺激的な経験となり、自信や自己肯定感の向上へとつながりました。彼らは言葉の壁を超えて受け入れられ、将来への安心感が高まったという声も多く寄せられています。

フューチャーセッションを通じた今後の展開


今後、名古屋グランパスは6月4日(水)に「フューチャーセッション」を開催し、ここで今回得られた知見とSROIの結果を踏まえたディスカッションを行う予定です。このセッションには、共創パートナーや有識者、スポンサー企業などが参加し、今後の活動の方向性や新たなプログラムの展開について議論が行われます。「見える化」された社会的価値を基に、新たなプロジェクトを立ち上げ、地域問題解決に積極的に取り組む姿勢が伺えます。

社会的価値の可視化がスポーツ業界における新たな取り組みへ


SROIを活用することによって、これまで漠然としていた効果を数値化することに成功しました。この手法は、今後のスポーツ界でも広がりを見せると期待されています。日本ではまだ新しい試みですが、名古屋グランパスの事例がモデルケースとなることで、他のクラブにも影響を与える可能性があります。

名古屋グランパスの代表取締役社長、清水克洋氏は「このプロジェクトを通じて、スポーツが持つ社会的影響力を最大限に活かし、地域の課題解決に寄与することが重要である」とコメントしています。

今後も名古屋グランパスとザスモールシングスは、これまでの成果を基に社会的価値の創出を目指し、SDGs達成に向けた取り組みを続ける意向です。スポーツを通じた共創が、どのように社会を変えることができるのか、今後の動向に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社ザスモールシングス
住所
東京都港区六本木7丁目2ー8 WHEREVER 5F
電話番号

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