いなばペットフード、海外展開70拠点への拡大を計画
静岡県静岡市由比を拠点とするいなばペットフード株式会社は、2026年の上期までに海外拠点を70ヶ所に増やす計画を発表しました。この施策は、グローバル市場における競争力を強化することを目的としています。
現在の海外展開状況
現在、いなばペットフードは12の現地法人、8つの海外工場、50の営業所を有し、合計62か所に事業を展開しています。新たな拠点として、シアトル、クロアチア、デンマークを予定しており、10月末にこれらが加わることで、65か所に達する見込みです。
海外拠点拡充の背景
昨今、ペットを家族の一員と考え、そのために質の高いフードを求めるライフスタイルが世界的に広まっています。このトレンドに対応するため、いなば食品グループは長年の経験を元に、多様な商品ラインナップを展開してきました。品質に対する妥協のない姿勢が顧客からの信頼を生んでいるのです。
海外市場でのさらなる成長を目指すこの拡充計画は、ペットとその飼い主の健康で幸せな生活づくりに貢献するための重要なステップといえるでしょう。
拠点数の明細と今後の計画
拠点数は輸出先ごとに分けると以下のようになります:
- - 米国:6拠点
- - EU:23拠点
- - アジア・オセアニア:11拠点
- - 中国:4拠点
- - 中南米:11拠点
- - 中東・アフリカ:7拠点
2025年までにさらに3拠点を追加し、その後の年度末には最終的に5拠点を開設することで、総拠点数が70に到達する見込みです。
グループ全体の戦略
この拡大戦略は、いなばグループ全体の販売・マーケティング力を最大限に活用し、各地の顧客や取引先との関係を強化する意図があります。また、現地スタッフの採用や育成を進め、言語や文化的な障壁を克服することで、サービスの質を向上させることも重要視されています。これにより、地域ごとのニーズに的確に応えることが可能となります。
このように、いなばペットフードの海外拠点の拡充は、世界中に広がるペットフード市場において、持続的な成長を実現するための重要な戦略的施策となっています。今後の展開にも注目が集まります。