HCLTech、2040年までにネットゼロ達成を目指し排出削減目標を発表

インドのテクノロジーリーダーであるHCLテクノロジーズ（HCLTech）は、2040年までにネットゼロを達成するための新たな目標を発表しました。2024年度のスコープ1およびスコープ2の排出量を25%削減する計画が明らかになり、この目標の達成に向けたさまざまな施策について報告されました。

最高経営責任者であるRaj Ramachandran氏は、事業戦略の中にサステナビリティを組み込むことが、企業としての責任と考えていると強調しています。HCLTechは、最先端技術と人的資源を最大限に活用し、サステナビリティの目標に向けた順調な進展を報告できることを嬉しく思っていると述べました。

具体的な成果についても触れ、基準年である2020年度と比較して、スコープ1およびスコープ2の排出量は25%減少しており、これはSBTi認証基準よりも5%の上回る数字です。一方、スコープ3に関しては29%の削減を達成しました。これには、エネルギー消費量の削減や再生可能エネルギーの利用が大きな役割を果たしています。エネルギー消費は26%の削減が実現され、再生可能エネルギーに基づく電力の割合は19%と増加しています。2030年までにはこの数値を80%まで引き上げ、自社施設で廃棄物ゼロを目指しています。

加えて、HCLTechは地域の環境への貢献も強化しており、インド国内において消費した水の32倍を補給する活動を行っています。さらに、コミュニティ支援に向けて210万本の苗を植え、810億リットルの水資源を保護しています。

HCLTechでは、従業員をサステナビリティチャンピオンに育成するために、そのための教育機関「HCLTechサステナビリティスクール」を開校し、15,700時間以上の研修を実施しました。

地域社会への貢献だけでなく、HCL財団を通じた支援プログラムも進行中です。これまでに650万人以上の方々に影響を与えてきたほか、受益者の54%は女性、障がい者への支援も行っています。

国を越えたプログラムとしては、米州における助成金制度があり、5年間で500万ドルの助成金をNPOに対して供給する計画が示されています。この取り組みは、気候変動対策や生態系の回復を目指すプロジェクトを支援するものです。

人事関連でも、HCLTechは26カ国で「Top Employer」に認定され、その中でも15カ国で第1位にランクされています。ジェンダー多様性推進にも力を入れており、新規採用者の44%が女性という比例を誇ります。また、障がい者雇用についても33%の増加を実現しています。

その一方、HCLTechはEthisphereが選出した「世界で最も倫理的な企業2024」としても認められています。これを支えるために、AIリスク管理フレームワークやガバナンス強化策も積極的に進めています。

このように、HCLTechは持続可能な未来に向けた取り組みを次々と展開しており、その活動は国内外で評価されています。CDPからは「A-」評価を受け、EcoVadisではゴールド認定を獲得するなど順調な成果を上げているのです。最後に、HCLTechのサステナビリティに関する報告書『HCLTech Sustainability Report FY24』では、さらに詳細な目標や実績が公表されていますので、ぜひご参照ください。

全体として、HCLTechはサステナビリティの先駆者としての役割を果たし続け、倫理的かつ持続可能な企業活動に向けた取り組みを強化しています。貴社の活動は業界における模範となり、多くの企業にとってのインスピレーション源になっています。