三井不動産、女性活躍推進で4年連続「なでしこ銘柄」に選定
三井不動産株式会社は、2024年4月より女性活躍推進に関する多様な取り組みが評価され、経済産業省と東京証券取引所が共同で選ぶ「なでしこ銘柄」に4年連続で選ばれました。この「なでしこ銘柄」制度は、女性のキャリア形成支援や共働き・共育て支援において優れた成果を挙げている企業を認識するためのものです。
意義と背景
「なでしこ銘柄」に選ばれることは、女性の活躍を後押しする企業としての証とも言えるでしょう。三井不動産は、企業理念として女性に限らず多様な人材の活躍を推進し、経営戦略の一環としてダイバーシティとインクルージョン(D&I)を重要視しています。これにより、企業の価値が向上し、持続的な成長が見込まれるのです。
具体的な取り組み
同社は、「& INNOVATION 2030」という新しい経営方針のもと、人材を経営戦略を支える基盤として位置づけています。そのなかで、以下の8つの施策を展開し、包括的な支援体制を整えています。
1.
育児・介護との両立支援:男性社員の育休取得を促進し、制度を充実させることで、ライフスタイルに合わせた働き方を可能にしています。
2.
職場環境の改善:リモートワークやフレックス勤務を導入し、社員一人ひとりが快適に働ける環境を整備しています。
3.
意識改革研修:全社員を対象にしたアンコンシャスバイアス研修を実施し、意識の変革に努めている点が特筆されます。
4.
育成計画の策定:女性管理職をターゲットとした育成計画を導入。才能を伸ばす機会を提供しています。
成果と評価
また、三井不動産は2024年7月には「プラチナくるみん」認定を取得。これは育児などとの両立支援を進める企業としての証です。2022年度には男性育休取得率100%の目標達成もなされ、成果を上げています。さらに、MSCI日本株女性活躍指数に7年連続で選定されており、性別の多様性を重視する企業として評価されています。
今後の展望
今後も三井不動産は、多様な人材の活躍を引き続き推進し、三つの施策に取り組む方針です。これは、「キャリア形成支援」と「共働き・共育て支援」という二つの軸で着実に進められます。社内でのネットワーキングイベントやリーダーシップ開発の機会も設けられ、社員の意欲や成長が促進されています。
三井不動産の取り組みは、他の企業にとっても良いモデルケースとなることでしょう。今後も女性の労働参加を後押しする施策に期待が寄せられています。
参考リンク
三井不動産女性活躍推進の取り組み