田中恒成選手、フィリピンでの強化合宿を経て帰国
世界最速であり最年少の三階級王者、田中恒成選手がフィリピンのマニラでの強化合宿を無事に終え、本日帰国しました。この合宿では父でありトレーナーの斉氏が指導し、次なる防衛戦に向けた準備を整えました。
田中選手は、8月24日に行われるジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との防衛戦を控え、そのための練習を欠かさず行ってきました。強化合宿は6月2日から始まり、フィリピンの名門エロルドジムで行われました。このジムは、ボクシング界のレジェンドであるマニー・パッキャオ氏もトレーニングを行う場所として知られています。
特に今回の合宿に特別に同行したのは、田中選手の兄であり現役アマチュアボクサーの亮明選手。亮明選手は昨夏のアジア大会に日本代表として出場しており、来年のオリンピック出場を目指しています。兄弟での練習は、互いのスキルを向上させるだけでなく、強い絆を育む機会にもなりました。
合宿中のトレーニング内容
合宿中、田中選手は以下の内容で練習に取り組みました。スパーリングのある日とない日のメニューが用意され、計12ラウンドのトレーニングを行い、技術と体力を磨いたということです。
1. ウォーミングアップ
2. スパーリング:4ラウンド
3. サンドバッグ打ち:3〜4ラウンド
4. シャドーボクシング(テーマ別):4ラウンド
1. ウォーミングアップ
2. サンドバック打ち:5〜6ラウンド
3. シャドーボクシング(テーマ別):5〜6ラウンド
合宿中は、マニー・パッキャオ氏との遭遇もあり、田中選手にとって大きな刺激となったようです。以前にもパッキャオ氏に会ったことがあるものの、今回は多くの見学者がいる中での練習を体験し、「ボクサーとして本当にすごいと感じました」とコメントしました。
田中選手の目標と意気込み
フィリピンでの合宿を終えた田中選手は、自身の強みとしてスピードを挙げています。「8月24日の相手はスピードがあるが、私もその面では負けていません。今回はその武器をさらに磨き、観客に圧倒的なスピードを見せたい」と意気込みを語りました。また、久しぶりに兄との練習ができたことを嬉しく思い、充実したトレーニングで自信を深めたとのことです。
田中選手は岐阜県多治見市出身であり、若い頃からボクシングと格闘技に熱心に取り組んできました。6歳の時には難病にも苦しみながらも、それを乗り越えてボクシング界で輝かしい成績を収めてきました。今後の活躍が期待される彼の、次なる試合に向けた戦いぶりに注目が集まります。