サーチファンド・ジャパン、1号ファンドを設立
近年、事業承継の重要性が増す中、株式会社サーチファンド・ジャパンが日本初のサーチファンド形式による1号ファンドを設立しました。このサーチファンドは、特に中小企業への事業承継型M&Aに焦点を当てており、経営者候補であるサーチャーが自身で企業を探して選定し、経営を主導します。
サーチファンド形式とは?
サーチファンド形式とは、事業承継を希望する企業の経営権を取得し、経営を強化することで企業価値を向上させるための投資手法です。この仕組みでは、経営者候補が直接企業を探し、自らの判断で投資を行うため、実際の経営視点に基づいた戦略が可能です。日本においてはまだ数少ないこの投資形式がどのように広がるのか、注目されています。
1号ファンドの概要
この度設立された1号ファンドは、以下の特徴を持ちます:
- - 組合名:サーチファンド・ジャパン第1号投資事業有限責任組合
- - 設立日:2020年11月30日
- - ファンド総額:約10億円
- - 運用期間:10年
- - 投資対象:中小企業の事業承継型M&Aを目指す個人へのサーチ活動資金、また中小企業自体への事業承継投資資金
この1号ファンドは比較的小規模な運用からスタートし、一件あたり数億円規模の企業投資を行う予定です。また、サーチ投資の成果だけでなく、そのプロセスの洗練も追求することが目的とされています。
現在の活動状況
ファンド設立に先立ち、サーチャー候補の募集が行われ、すでに100名を超える応募がありました。選考が進む中、いくつかの候補者は研修を受ける準備を進めており、具体的な投資先候補の検討も進めています。このように、1号ファンドでは限られた投資数を行う中で、精神的に優れ、高い志を持つサーチャーの募集を今後も続けていく方針です。
サーチファンド・ジャパンについて
サーチファンド・ジャパンは、東京都千代田区に位置し、事業承継投資ファンドの運営を専門に行っています。伊藤公健代表の下、2020年に設立され、資本金は2,000万円です。サーチファンド形式の特性を活かしつつ、企業の成長に貢献することを目指しています。
詳細な情報は、公式ウェブサイト(
サーチファンド・ジャパン)やお問い合わせメール(
[email protected])から確認できます。今後の展開に期待が高まります。