新刊「クライシス・コミュニケーション」
2011-11-08 14:05:55
危機管理広報を学べる新刊「クライシス・コミュニケーション」登場
新たに出版された書籍「クライシス・コミュニケーションの考え方、その理論と実践」が、国内全書店およびオンラインで手に入るようになりました。この本は、危機管理広報に特化した内容となっており、官庁や企業の幹部が公に説明責任を果たすための知識と手法を提供しています。有限会社エンカツ社の代表、宇於崎裕美氏が執筆したこの書籍は、一般的な危機管理の理論を超えて、実践的なアプローチを組み入れた構成となっています。
宇於崎氏は安全工学を学び、長年にわたる広報コンサルタントとしての経験をもとに本書を執筆しました。特に、報道関係への適切な対応やネット上での評判管理に関する具体的な方法論、さらには東日本大震災の教訓などを織り交ぜた内容が特徴です。
本書では、以下のような多様なテーマが扱われています。1つ目は、マスコミ報道です。報道がどのように「論理的」に展開されるか、また「正しくない」報道に至る背景を検証します。2つ目は、内部告発を防ぐための早期発表の重要性、いわゆる「先手必勝」の精神が強調されます。3つ目には、迅速なマスコミ対応の秘訣として「スピード」の重要性が挙げられます。
さらに、著書では、あまり知られていないマスコミとのコミュニケーションの成功法則や、流言飛語を避けるための対策についても詳しく提案しています。「あいまいさ」と「不安」を排除すれば、無用な噂は消えるとしています。
また、記者会見の準備についても触れています。「ぶっつけ本番は命取り」として、事前準備とリハーサルの必要性を説いています。誤報があった際の対処法や、不祥事発生時に最小限必要な資料についても詳しく述べています。著者は、「泣く、土下座はご法度」とも言及し、危機状況におけるメンタリティの保持がいかに重要であるかを強調しています。
この書籍はただの理論書ではなく、実務に役立つ実践的なガイドとして、危機管理に携わる人々には必携の一冊でしょう。宇於崎氏は本書の執筆を通じて、企業や官庁が危機状況で如何にして適切な情報発信ができるか、また、それによって社会にどのように貢献できるかを提案しています。
加えて、著者は12月2日に江戸川大学で行われる講座において、「災害広報と社会不安」というテーマについて講演する予定です。これからの時期に向けて、さらなる学びを得る絶好の機会となることでしょう。詳細情報はエンカツ社のホームページなどで確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
この新刊は、危機管理広報に悩む方々には非常に有用な一冊です。さまざまなケーススタディを通じて、実践的な知見を得ることができるでしょう。書籍の購入は、全国の書店やネット書店で可能で、価格は1,260円(税込)です。
会社情報
- 会社名
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有限会社エンカツ社
- 住所
- 東京都大田区東馬込1-44-17ヒルズ馬込208
- 電話番号
-
03-6417-1887