九州大学発の伝統工芸プロジェクト
九州大学大学院芸術工学府が発起した「有田焼と輪島の拭漆」を使用した日本酒専用の高級酒器のプロジェクトが、2023年3月23日にマクアケで公開され、4月17日には佐賀県の天山酒造で発表イベントが開催されます。このプロジェクトは、単なる製品開発にとどまらず、地域の伝統文化や産業の振興にも寄与することを目指しています。
プロジェクトの背景
この産学連携プロジェクトは、有田焼の美しさと輪島の拭漆技術を組み合わせることから始まりました。特に注目すべきは、プロジェクトに用いられる陶石の選定です。有田焼の特徴である白磁を際立たせるには通常使用されない陶石を使うことで、素材のストーリーを引き出し、伝統工芸の新たな可能性を開いています。このようなアップサイクルの考え方に基づいて、より持続可能な製品作りに挑戦しているのです。
日本酒体験イベント
プロジェクトの発表イベントは、佐賀県の「天山酒造」で行われます。天山酒造は、有田焼の産地に位置し、地域の酒蔵の中でも特に評判の高い蔵元です。イベントではプロジェクトの詳細や商品の魅力を直接体験することができ、参加者にはささやかなプレゼントも用意されています。また、応援購入のリターンとして、日本酒体験が付与され、この体験を通じて、酒造りや地域文化に触れる貴重な機会を提供します。
イベント詳細
- - 日時: 2023年4月17日(月)10:00~12:00
- - 会場: 佐賀県小城市小城町岩蔵1520, 天山酒造
- - 参加内容: プロジェクト紹介、試飲体験、そして有田焼を使った日本酒体験
地域文化への貢献
このプロジェクトは現代の社会課題にも目を向けています。特に地域の文化や産業の支援は、地方創生において重要な要素です。参加者が実際に地域に足を運ぶことで、地域の人たちとの交流が生まれ、有意義な経験が提供されることを目指しています。さらに、応援購入の際に収益の一部は、地域の産業や伝統文化の維持・発展に使われる予定です。
まとめ
この新たなプロジェクトは、ただの製品だけでなく、文化や歴史が息づく地域の振興という広い視点を持っています。ぜひ、九州大学の試みを応援し、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。3月23日のマクアケ公開および4月17日のイベントをぜひ楽しんでください。