AIアプリケーションの基盤を支えるMCPとは?
株式会社playknotが開発したModel Context Protocol(MCP)は、AIアプリケーションと外部ツールを結ぶためのオープンソースの標準プロトコルです。このプロトコルの目的は、生成AIやAIエージェントが業務で求められる多様な機能を安全かつ効率的に実現することにあります。特に、AIが社内データや外部サービスにアクセスする事例が増えている中、MCPはその仕組みを簡素化し、再利用可能にする役割を果たします。
MCPの仕組みについて
MCPは、AIアプリケーションの側に位置するMCP Client、外部サービスと連携するMCP Server、そして全体を取り持つMCP Hostで構成されています。この三つの要素が連携することで、AIは必要な情報を取得し、外部ツールを利用して結果を提供することが可能となります。
1. MCP Host
MCP Hostは、具体的にはAIアプリケーションそのものであり、MCPのクライアント機能を持つ部分です。MCP ClientがMCP Serverに接続し、利用可能なツールやリソースを問い合わせます。
2. MCP ClientとServer
MCP Clientは、MCP Serverとの接続を維持し、双方間での通信を実現します。MCP Serverは外部サービスや社内システムにアクセスし、必要なデータや機能(Tools、Resources、Prompts)を提供します。これにより、AIアプリケーションはアクセスしたデータに基づいた応答を行うことが可能となるのです。
3. 情報通信の流れ
MCPでは、AIアプリケーション内のMCP ClientがMCP Serverに接続し、利用可能なツールやデータを問い合わせます。その後、AIが必要なツールを選ぶと、MCP Clientが実行を依頼します。最終的にMCP Serverが外部データにアクセスし、結果をAIに返すという流れになります。この一連のプロセスにより、AIは多様なサービスと連携できるようになるのです。
MCP Serverが提供する要素
MCP Serverは、AIエージェントが必要とする以下の三つの要素を提供します。
1. Tools
MCP Server上で実行可能な機能で、AIに特定の操作(文書の読み取り、APIの呼び出し等)を可能にします。
2. Resources
データベースやAPIに保存されている情報へアクセスするための仕組みです。どのリソースが利用可能かをAIアプリケーションが把握できるようにします。
3. Prompts
定型化された指示や命令を登録し、ユーザーが必要に応じて選択して利用できるようにします。これにより、利用者は長い指示を毎回書く煩わしさから解放されます。
MCPの通信方法
MCPでは、同じマシン上で使うstdioとリモート接続用のStreamable HTTPの二つの通信方法があります。前者は標準入力・標準出力を通じてJSONメッセージを交換し、後者はHTTPを利用してメッセージを送受信します。
安全な運用のために
MCPを導入する際には、適切な認証や権限設計が求められます。特に業務で使用する場合には、権限の設定や操作のログを記録することが重要です。
なぜMCPが重要なのか?
現在、AIの活用は単なるチャットボットから業務システムへの連携に進化しています。この時に直面する課題が、どのツールを使用するか、どのデータにアクセスさせるか、そして実行の際の安全性です。MCPはこの課題を解決する仕組みとして、企業活動におけるAIの実用性を高めています。
playknotの取り組み
playknotでは、MCPに関する知識をより多くの企業に広め、実務での活用を促進するための取り組みを進めています。その中で、AIを用いた業務改善の可能性を探るための初回相談も実施しています。
次回予告
次回は、AIエージェントの実践活用について、Claude Codeを通じて詳しく解説する予定です。