株式会社アイシンが省エネ大賞を受賞
株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市)は、2024年度省エネ大賞の省エネ事例部門において「洗浄機の間欠運転化(正味稼働時間高効率化)による省エネ」で、最高の栄誉である「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。この表彰式は2024年1月29日に東京ビッグサイトで執り行われました。
受賞の背景
今回の受賞は、自動車部品の洗浄プロセスにおける革新的な取り組みが評価されたものです。従来の洗浄工程では、製品の洗浄が完了した後に次の製品が到着するまで、必要のない時間に洗浄機のポンプとブロワーが常に稼働していました。この無駄な電力消費が問題視され、同社は新たに「間欠運転」の技術を導入しました。
具体的な取り組み
アイシンは、洗浄プロセスを見直し、単品ではなく5個まとめての小ロットで流す方式に変更しました。この変更により、次のロットが到着するまでの間、洗浄ポンプとブロワーを停止させることができるようになりました。この技術は、従来の現場運用を大きく損なうことなく実施され、効率的なエネルギー利用に寄与しました。
さらに、インバーターを活用してエアブローの電力使用量を抑える工夫も行い、結果として年間の使用電力を約27%削減しました。具体的には、12,453kWhの電力を削減し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出しています。
省エネ大賞の意義
省エネ大賞は、優れた省エネ実践やより効率的な製品、ビジネスモデルを広く表彰することを目的としています。この取り組みを通じて、企業の省エネ活動をわかりやすく一般に伝え、日本全体での省エネ意識の向上を図ることも重要な目的です。
アイシンの受賞は、自社の技術革新と持続可能性を両立させた好例であり、他の企業にとっても模範となる事例です。
さいごに
アイシンは、今後も省エネの取り組みを強化し、エコ・イノベーションに貢献していく姿勢を示しています。この受賞を機に、省エネルギーに対する社内外の意識が一層高まることが期待されています。今回の省エネ大賞におけるアイシンの受賞は、持続可能な未来を見据えた重要なステップといえるでしょう。