「Clip Studio Comic」一般販売開始！新たなフォント体験の可能性

セルシスと株式会社イワタが手を組んで開発した欧文フォント「Clip Studio Comic」が、2023年6月5日から一般販売を開始しました。このフォントは特にイラストやマンガ、Webtoon、アニメーション制作において、ユーザーが利用する「CLIP STUDIO PAINT」に搭載され、その名の通り、クリエイティブな創作のために設計されています。

「Clip Studio Comic」は、2024年3月にリリースされた「CLIP STUDIO PAINT Ver.3.0」に組み込まれたもので、手書き風のフォントとして特に評価されています。その背景には、ブラシツールで描かれたラフスケッチがあり、このスケッチを基にしたフォントは、そのランダムな文字の表示や文脈に応じた特徴的な変換機能によって、リアルな手書き表現を実現しています。このフォントは英語をはじめ、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など、27の言語に対応しているため、幅広いクリエイターが利用することができます。

今回の販売開始にあたり、「Clip Studio Comic」だけでなく、さまざまなスタイルを収録した「Iwata Clip Studio Comic」ファミリーが登場します。具体的には、縁取りが施された「Outline」、影を表現した「Shadow」、ユニークな目を持つ「Eyes」など、多彩なデザインが含まれています。これにより、計20種類のフォントが提供されており、POPで遊び心のあるデザインをサポートすることが可能です。より多くのクリエイターにとって、魅力のあるフォント選択がもたらされます。

セルシスは、今後もさまざまなパートナーとの共同開発を通じて、クリエイターにとって利用しやすい環境をグローバルに提供していく方針です。この「Clip Studio Comic」の発売により、作品に新たな息吹を吹き込む選択肢が増え、多くのクリエイターがその可能性を広げることが期待されています。

イワタは1920年に創業し、長きにわたって文字づくりに努めてきた歴史を持つ企業で、イワタ新聞書体や様々な明朝体、オールドフォントなど時代を反映したフォント開発を行っています。特に近年では、漫画家とのコラボフォントやニーズに基づいた受託開発を行うなど、時代の要望に応じた柔軟な取り組みを続けています。

クリエイティブな市場が広がる中、セルシスは「CLIP STUDIO PAINT」を通じて、多くのクリエイターへ新たな活動の場を提供し、夢中をつなぐカラフルな世界の実現を目指しています。この新たなフォントが、アートやデザインの分野での創作活動にどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。

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