新たなカフェづくりのプロジェクト "カフェMetagri"
2026年9月27日、東京都内で開催される1日限定の実証カフェ「カフェMetagri」。このプロジェクトは、農業と新技術の融合を目指すMetagri研究所が主催し、カフェ開業経験のないインターン生やコミュニティメンバーが中心となって進められています。生成AIを「共同プロデューサー」として活用し、カフェの準備から運営までの様々なプロセスを支援します。
この取り組みの目的は、生成AIを用いた場合に、どこまでカフェづくりが簡略化できるのかを検証することにあります。しかし、単にAIに頼ることなく、食品衛生や味、契約、権利の確認など、人が責任を持つべき仕事との境界を明確にすることも重要な課題としています。
プロジェクトの背景
日本の農業界では、担い手の減少が深刻です。農林水産省の調査では、基幹的農業従事者が初めて100万人を下回り、限られた人材での生産が続いています。こうした状況下で、農家が自らの食材の背景やこだわりを発信することは容易ではありません。また、飲食の場を立ち上げるには、様々な準備が必要です。
「カフェMetagri」は、これらの課題に対して、コミュニティの知見と生成AIの力を結集し、農家の食材や物語を生活者に届ける小規模なカフェを実現しようという試みです。この取り組みは、インターン生からの「いつか、Metagriでカフェをやってみたい」という言葉から始まりました。完成した店を用意するのではなく、開業経験のないメンバーがゼロからの準備プロセスを公開することで、同じような挑戦をする人への知見を残します。
生成AIの役割
カフェMetagriでは、生成AIを以下の5つの工程で活用しています。
1.
企画・コンセプト設計
- 「6つのつながり」を基に、来場者の予想や価値の洗い出しを行います。
2.
リサーチ
- 会場候補の設備や条件を比較し、必要な情報を整理します。
3.
特設サイト・クリエイティブ制作
- 特設サイトの情報設計やSNS告知の草案を作成します。
4.
運営準備
- 開催日から逆算し、タスクを整理し、想定トラブルを洗い出します。
5.
広報・活動記録
- プレスリリースやSNS告知文の草案を作成し、必要な確認を行います。
これらの工程において、AIが提案した情報はそのままでは採用されず、最終的な判断は人間に委ねられます。このプロジェクトはAIと人の役割の境界を明確にし、持続可能な農業の実現を目指しています。
コミュニティの参加方法
カフェMetagriでは、共創メンバーを募集しています。参加者は完成した店舗を利用するだけではなく、準備段階から活動を支援し、共にレポートを作成することができます。支援金は、農家からの食材仕入れ、メニュー試作、運営経費などに使われます。「共創メンバー」として、農業と新技術の未来を共に形づくるチャンスです。
今後の展望
カフェMetagriの試みは一度きりのイベントに留まらず、次のステップとして、得られた知見を活かし、地域や食材の特性に合わせた新たなポップアップ企画の展開を目指しています。農家、地域事業者、学生、企業との連携を強化し、生成AIとコミュニティが農業と生活者の新しい接点を作るモデルを確立することが目標です。
皆さんもこの刺激的なプロジェクトに参加し、新しいカフェ作りに共に挑戦してみませんか?