澁澤倉庫が新たに発行するサステナビリティ・リンク・ボンド
澁澤倉庫株式会社は、2025年2月12日にサステナビリティ・リンク・ボンドを発行することを発表しました。このボンドは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとして位置づけられています。ここでは、このボンドの目的や概要について詳しく見ていきましょう。
1. 発行の背景
澁澤倉庫は、創業以来、渋沢栄一の精神を受け継ぎ、持続的な企業活動を推進してきました。コーポレートスローガン「永続する使命。」のもと、物流業界で新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現を目指しています。特に、2021年に策定したサステナビリティ推進基本方針に基づき、具体的な社会的使命を果たすための活動を進めています。
サステナビリティ・リンク・ボンドの発行は、この理念を一層強化するものであり、企業の社会的責任を果たすための新しい取り組みとして注目されています。
2. サステナビリティ・リンク・ボンドの概要
発行情報
- - 発行年限: 5年
- - 発行額: 50億円(予定)
- - 発行時期: 2025年3月(予定)
このボンドには、環境に対する具体的な数値目標が設定されています。営業収益あたりのCO₂排出量を削減することを目指し、2028年度には2019年度比で46%の削減を目指しています。最終的には2030年度に50%の削減を見込んでいます。
特徴
本サステナビリティ・リンク・ボンドの特徴は、目標設定と結果判定にあります。2030年1月末に達成状況を評価し、未達成の場合は発行額の0.1%相当を環境保全活動に寄付する公約を持っています。このような取り組みは、企業の透明性と誠実さを示すものとなります。
主幹事およびエージェント
ボンドの発行にあたっては、みずほ証券が主幹事として事務を担当し、同社がストラクチャリング・エージェントとして役割を果たしています。
3. サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク
澁澤倉庫は、今回のボンド発行に際して「サステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワーク」を策定しました。このフレームワークは、国際資本市場協会のサステナビリティ・リンク・ボンド原則を遵守し、環境省が提供するガイドラインにも基づいています。これにより、ボンドの透明性と信頼性が高まります。さらに、株式会社日本格付研究所による第三者評価を受けています。
4. 最後に
澁澤倉庫のサステナビリティ・リンク・ボンドの発行は、企業が持続可能性を追求する中で市民にもたらす影響や貢献を考慮した、時宜にかなった取り組みです。このような動きが、今後の企業活動における環境意識の向上を促進し、持続可能な社会の更なる前進に寄与することが期待されます。
詳しい情報や関連資料については、澁澤倉庫の公式ウェブサイトをご覧ください。