東京都文京区に本社を構える株式会社COMPASSが、渋谷区教育委員会と連携協定を結び、未来の学校における個別最適な学びを推進することが発表されました。目標は、全区立小中学校においてAI型教材「キュビナ」の導入を試行し、教育現場における新たな学びの形を構築することです。
連携協定の背景
渋谷区では令和6年度から、グローバル社会で活躍する自律した学習者の育成を目指し、全区立小中学校に新たな探究的な学びの枠組み「シブヤモデル」を導入します。この新しいカリキュラムでは、午後の時間を活用して、実生活や社会の課題に挑む機会が提供されることによって、子どもたちの基礎学力を向上させることを目的としています。
COMPASSのAI型教材「キュビナ」は、児童生徒一人ひとりの習熟度に応じて最適な問題を出題し、あらゆる生徒が自己主導的に学びを深めていくことを助けます。今回の協定によって、渋谷区立の全小中学校に「キュビナ」が導入され、この新たな教育プログラムの実現に寄与することになります。
具体的な取り組み
この協定では、まず令和6年度に全区立小中学校での「キュビナ」の試験的導入が行われ、教育効果が検証されるモデル校が設定されます。その後、効果的なプログラムを追求し、全ての学校に広めていく事を目指しています。また、COMPASSは探究学習プログラムとも連携し、さらなる学びの支援を模索していく考えです。これにより、子どもたちの思考力や問題解決能力を高めることに繋がると期待されます。
教育長のコメント
渋谷区教育委員会の伊藤林太郎教育長もこの連携協定を歓迎しており、COMPASSの先進的な教育技術と渋谷区の理念が融合することにより、質の高い学びの機会を子どもたちに提供できると確信しています。また、未来を担う子供たちの成長を支えることそして地域全体の教育環境が向上することへの期待も滲ませています。
未来の教育環境での可能性
COMPASSの「キュビナ」は、すでに全国170以上の自治体や約2,300の学校で導入されており、100万人以上の子どもたちが利用しています。利用された問題解答数は15億件を超え、次世代の自立した学習者を育成するための強力なツールとなっています。特に、探究学習や個別最適な学びの融合が期待される中で、教育の質を向上させる考え方が広まっています。
この連携により、COMPASSは渋谷区の学校教育において重要な役割を果たすことになります。引き続き、すべての子どもたちに「公正に個別最適化された学び」を提供することに尽力する方針で、教育現場の改革に貢献していく意向を示しています。これからの日本の教育は、厳しい時代の中でも自身の学びを追求する力を育てる場となるでしょう。