ほしゆう、デジタル化の一歩を踏み出す
新潟県燕市に本社を置く株式会社ほしゆうは、パッケージ製造業界において新たな章を迎えています。1957年に軍手の販売店から始まった同社は、製造からデザイン、企画までを一貫して手掛ける企業として成長を遂げ、現在では多くの著名なブランドのパッケージ製造を請け負っています。
カミナシの導入
ほしゆうが導入したのは、株式会社カミナシの現場DXプラットフォーム『カミナシ レポート』です。このシステムの導入によって、同社の製造部門では月に3,000枚以上に及ぶ紙の帳票が不要になりました。この革新により、取引先からの問い合わせにも迅速に対応できるようになり、一層の信頼性向上につながっています。
パッケージ製造と帳票の課題
パッケージ製造では、納品から消費者に届くまでの長い期間が必要です。この過程で、製造時に記録した帳票も長期間にわたり保管しなければなりません。しかし、過去の製造工程を確認するためには大量の紙帳票を手作業で探し出さなければならず、その結果、問い合わせ対応に半日以上を要することがしばしばでした。これは、企業の効率性や信頼性にとって大きな課題でした。
改善された業務プロセス
『カミナシ レポート』の導入後、ほしゆうは帳票のペーパーレス化を実現しました。これにより、保管スペースが不要になり、また膨大な数の帳票を紙で保管することで発生していた資源の無駄を省くことができました。さらに、デジタルデータを利用することで必要な情報を瞬時に検索でき、問い合わせにもすぐに対応できるようになりました。これにより、取引先からの評価も向上し、企業信用の向上にも寄与しています。
従業員の意識改革
紙帳票に依存していた業務プロセスから脱却することで、従業員の意識も変化しました。以前は手書きで帳票を記入していたため、データの不正確性や混乱が発生することもありましたが、デジタル化により、誰でも簡単に正確な情報を記録できるようになりました。この変化は、従業員が業務を行う上での自信を与え、より良いサービスを提供するための原動力となっています。
今後の展望
ほしゆうは、今後さらに『カミナシ レポート』を活用し、製造現場での情報共有を進めていく予定です。特に、パッケージ印刷で使用するインキやのりの変更履歴を記録し、製品の品質向上に貢献することを目指しています。また、営業担当者との情報共有を行い、お客様への提案をより円滑に進めていく計画です。
まとめ
ほしゆうのデジタル化の試みは、紙での帳票管理から脱却し、業務効率を劇的に改善しました。この取り組みは、製造業界においても新たなスタンダードとして注目されています。今後の展開に期待が寄せられています。