災害トイレの重要性
2025-12-23 16:53:01

災害用トイレの重要性が浮き彫りに!BOSAIキャンパスの結果と意義

災害用トイレの重要性が浮き彫りに!BOSAIキャンパスの結果と意義



2025年12月7日、兵庫県神戸市にある神戸学院大学ポートアイランド第2キャンパスで、「もしもに備えるBOSAIキャンパス」が開催されました。これは阪神淡路大震災から30年を迎える節目の年に、産官学金が連携し防災知識を広めることを目的にしたイベントです。参加した企業の一つである株式会社神防社(こうぼうしゃ)では、災害用携帯トイレに関する説明や体験を通じて、来場者へのアンケートも行いました。

災害トイレの現状と必要性



過去の震災を教訓に、日本では地震や豪雨による災害が頻発しています。避難所においては、トイレの不足や水が使えない状況が多々発生しており、その結果、健康面での問題や心理的な負担を増大させています。特に、「トイレの備え」は他の防災対策に比べて後回しにされがちで、「まあ何とかなるだろう」という楽観的な考え方が備蓄行動を妨げている現実があるのです。

さらに最近では、在宅避難やオフィスでの長期停電、断水のリスクも挙げられています。このため、自宅や職場で「水が流れないトイレ」をどう補うかは、個々の防災対策だけでなく、企業のBCP(事業継続計画)においても重要なテーマです。30年を迎える神戸という地域でのイベントは、見過ごされがちだった災害トイレへの備えに再びスポットを当てる機会となりました。

アンケート結果の分析



アンケート結果のひとつは、災害用トイレをすでに備えているかどうかの質問への回答です。参加者の62.5%は「はい」と回答しましたが、37.5%は「いいえ」と答えました。この結果から、防災に関心を持つ層でさえ、およそ4割が災害用トイレを備えていないことがわかります。飲料水や食料といった備えに比べ、トイレに関しては行動に移していない家庭が数多く存在することが浮き彫りになりました。

また、「必要性を感じているが、どの製品を選べばよいかわからない」という意見も多く見受けられました。これは「重要性の理解」と「実際の備蓄行動」のギャップがあることを示しています。

使用イメージの浸透とその効果



次に、災害用携帯トイレ「モラスマイ」の使い方に関して実物を見てもらった上での質問では、93.8%の参加者が「簡単に使えそう」と回答しました。このデータからも、災害トイレの利用イメージを持ってもらうことが、備蓄への促進につながることが期待されます。

イベントへの満足度



イベント全体の満足度は非常に高く、87.1%の参加者が「とても満足」と答え、さらに12.9%が「満足」としました。「子どもと一緒に楽しく学べた」という意見や、「多様な立場の人と出会えて安心感を得た」といった声も多く聞かれ、参加者の防災意識を高める要因になったのです。

今後の展望と課題



今回のイベントを通して見えたことは、意識の高い層でも大きな割合がトイレの備蓄に至っていないこと、必要性は認知されているが実行に移せていない現実、体験型イベントの有効性が確認できたことです。特に、地域内での行政、企業、大学の連携が重要であり、それによって地域全体の防災力を向上させる仕組みづくりが必要とされます。

神防社の取り組み



株式会社神防社は、防災の新しい視点を提供する企業であり、多様な防災サービスを展開しています。阪神淡路大震災の経験を持つ従業員が多く在籍しており、その経験をもとに防災グッズの開発を進めています。今後も地域の防災力向上に貢献し続ける努力が求められるでしょう。💪


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会社情報

会社名
株式会社神防社
住所
兵庫県神戸市中央区東雲通3丁目4-3
電話番号
078-241-3505

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