常陸野ネストビール、韓国で製造再開!アジア市場進出加速
茨城県那珂市の木内酒造株式会社は、近年クラフトビール需要が高まるアジア市場への販路拡大を目指し、韓国のTHE VIN CSR社と提携し、韓国初のクラフトビールブルワリー「Korea Craft Brewery」で常陸野ネストビールの製造を再開しました。2024年3月より本格的に現地での製造を開始し、2024年6月1日より韓国の大型スーパーマーケット「E-マート」で常陸野ネストビールホワイトエール500ml缶の販売を開始しました。
木内酒造は、2012年から韓国へ常陸野ネストビールを輸出していましたが、日韓関係の悪化などにより一時売り上げが落ち込んでいました。しかし、近年の日本ブームもあり、需要が拡大傾向にあります。今回の韓国での製造再開は、高品質なビールをスムーズに供給し、アジア市場でのシェア拡大を目指す戦略の一環です。
「E-マート」の母体である株式会社新世界が運営するコンビニエンスストア「E-マート24」においても、常陸野ネストビールの全国販売が開始されました。さらに、中国市場への輸出も予定しており、330ml瓶で年間約15万本の輸出を目指しています。
韓国でのイベント開催も積極的に展開
木内酒造は、2016年から製造を開始した国産ウイスキー「日の丸ウイスキー」についても、ソウル市内のミシュランレストランやAsia Top50 Barなどで取り扱いを開始しています。2024年6月にはソウル新羅ホテルにて販売記念ディナーが開催され、世界で活躍するエンターテイメント関係者を含む多くのセレブリティが参加しました。
木内酒造は、今後も積極的にイベント開催などを通じて、日本の食文化を発信し、常陸野ネストビールや「日の丸ウイスキー」など、数あるお酒の魅力を世界に発信していく予定です。
常陸野ネストビールについて
常陸野ネストビールは、1996年に製造を開始した木内酒造のクラフトビールブランドです。2007年には茨城県那珂市額田にビールの量産体制確立のため、額田醸造所を新設しました。現在では常時15種類以上の常陸野ネストビールを製造しており、年間約3000KLのビールを造り、その約50%は海外へ出荷されています。
Korea Craft Breweryについて
Korea Craft Breweryは、ソウルで韓国初のクラフトビール工場として創業しました。自社ブランド「ARK」など、韓国ならではの材料を用いたクリエイティブなビールを造り、韓国のクラフトビール業界を牽引しています。
木内酒造について
木内酒造は、1823年に現在の茨城県那珂市の地で創業しました。清酒「菊盛」から始まり、1996年には常陸野ネストビールの製造を開始しました。伝統の技と厳選した原料にこだわり、国内外へ向け日本の酒造りを発信しています。2016年にはウイスキー製造を開始し、2020年には茨城県石岡市に「八郷蒸溜所」を新設し、ジャパニーズウイスキーの生産体制を確立しました。
酒造りのみならず、食と酒を楽しむ場として飲食事業も展開し、関東で「常陸野ブルーイング」「蔵+かつ」などの飲食店も運営しています。