重症心身障がい児と家族向けコンサート
来る2026年1月17日、新開地アートひろばにて「0歳からのファミリーコンサート」が開催される。このイベントは、重症心身障がい児やその家族が直面する不安を軽減し、安心して音楽を楽しむ場を提供することを目的としている。音楽の楽しみ方は、多様であり、コンサートはその最良の方法の一つといえるだろう。
参加しやすい工夫
不安を抱えやすい重症心身障がい児とその家族に向けた本コンサートでは、「静かにできなくても大丈夫」という前提のもと、一般的なコンサートでは求められる「静かに聴く」ことを求めていない。以下のような工夫が数多く施されているが、主なポイントを紹介しよう。
- - 声が出ても問題なし、身体を動かしてもOK
- - 途中での入退出が可能
- - もし寝てしまっても、そのままで大丈夫
「少しでもその場を楽しむことができればそれで十分」という価値観を大切にし、全ての参加者が共に楽しめる空間づくりを目指している。
初めてのコンサートにぴったり
初めてのコンサート参加に不安を抱える方々には最適のイベントであり、「大きな音で驚いて泣いてしまわないか」「自分が本当に楽しめるのか」といった心配は無用だ。泣いてしまっても、途中で外に出ても、ホールの端の方に移動しても大丈夫というのは、安心して参加できる大きなポイントである。何より「1つでも多くの経験ができる場所」を目指している。
医療的ケアも考慮した設計
医療的ケア児を想定した準備もしっかりとなされており、以下のような配慮が行われている。
- - 医療機器の使用を考慮した客席設計
- - 立ったままでも楽しめる「マット席」の用意
- - 途中退席しやすい動線
- - 子どもの反応に合わせたスタッフ配置
- - 保護者が気を遣わない雰囲気づくり
このイベントは、障がい児が「参加させてもらう」形ではなく、彼らが安心して過ごせる場所を提供することを大切にしている。また、企画段階から「できない理由」ではなく「どうすればできるか」を考え続けることで、充実したイベントに仕上がっている。
過去の成功体験を生かす
昨年12月に東京都渋谷区で行われたクリスマスコンサートでは、重症心身障がい児やその兄姉を含む約123名が参加。子どもたちは音楽に反応し、身体を動かしたり、自由にリラックスしたりする姿が多く見られた。これらの経験は、今後のイベントにおいても重要な資源となるだろう。参加者の様子を伝える動画も収録されており、会場の雰囲気や子どもたちの反応が感じられる一助となる。
取材・協賛について
このイベントは取材を希望するメディア関係者にも開かれている。事前のインタビューにも柔軟に応じる。興味のある方はお気軽に連絡してほしい。
特定非営利活動法人EPO COCOLONの理念に基づき、このコンサートは重症心身障がい児、そしてそのご家族がより良い生活を送れるように、情報交換や交流の場を提供することを目指している。多くの方が集まることを願っている。