Green Carbonがアフリカ投資フォーラムで提案する持続可能な農業のカーボンクレジット
Green Carbon株式会社は、12月4日から6日にかけてモロッコ・ラバトで開催された
アフリカ開発銀行主催のアフリカ投資フォーラム・マーケットデイズ2024 に登壇しました。今回のイベントで、アフリカ全土の農地を活かした自然由来のカーボンクレジット創出を提案し、多様な議論を展開しました。
イベントの背景
Green Carbonは、森林保全、水田、マングローブ植林、バイオ炭プロジェクトなど、多岐にわたる自然由来のカーボンクレジット創出を手掛けており、特に東南アジアでの実績に基づくノウハウを生かした取り組みが評価されています。他の日本のスタートアップと共に、アフリカの農業分野での脱炭素化に向けた革新的な提案を行いました。
アフリカにおけるカーボンクレジット創出の潜在能力
今回のフォーラムで、Green Carbonはアフリカの天然資源と地理的条件が持つ大きな潜在能力を強調。広大な土地、多様な生態系、豊富な森林資源が有効利用されることで、カーボンクレジット創出の可能性が開かれます。しかし、アフリカは気候変動によるリスク(干ばつ、洪水、砂漠化)にも直面しており、持続可能な発展のための対策が急務となっています。
直面する課題とGreen Carbonのアプローチ
アフリカでは、資金調達、技術不足、制度的資源の欠如、政治的リスク等の障壁がカーボンクレジット普及の妨げとなっています。これに対処するため、Green Carbonは現地のパートナーとの連携を図り、初期投資や技術移転等を通じて環境整備を推進します。
提案された具体的施策
Green Carbonは、以下のような具体施策を通じて、アフリカにおけるカーボンクレジット創出の実現を目指しています。
1.
水田プロジェクト
約1200万haの水田を抱えるアフリカでは、AWD(間断灌漑)技術を導入することで、メタンガス排出を削減することが期待されます。
2.
バイオ炭プロジェクト
農業残渣を活用したバイオ炭プロジェクトも大きな可能性を秘めています。年間40億ドル相当の穀物が廃棄されている現状を踏まえ、廃棄物の削減とカーボンクレジット創出を同時に実現します。
3.
マングローブ再生プロジェクト
マングローブや森林資源を活用し、環境保全活動に貢献しつつ、カーボンクレジットを創出する施策を展開します。
今後の展望
Green Carbonは今後も、東南アジアでの経験を生かし、アフリカにおける脱炭素化プロジェクトの加速を図ります。特に、現地企業やパートナーと連携し、クレジット創出の促進を目指します。また、クレジット登録から販売までをワンストップで行うプラットフォーム「Agreen」の開発を進め、脱炭素化の推進とアフリカの農家の収入向上、生物多様性の保護といった社会的課題の解決に寄与します。
これらの取り組みを通じて、持続可能な未来を築くために、Green Carbonはアフリカでの新しい可能性を切り開いていくでしょう。
アフリカ投資フォーラム・マーケットデイズ2024の概要
本イベントはアフリカ開発銀行を中心に設立されたプラットフォームであり、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために多様な分野での投資機会を創出します。持続可能な開発に向けた革新の推進がテーマの中、Green Carbonは農業分野におけるカーボンクレジット創出の重要性を訴えました。
この取り組みは、アフリカの地域が持つ潜在能力を活かし、持続可能な発展を実現するための鍵となるでしょう。