気候変動、子どもたちの未来を脅かす深刻な現実
2024年11月、アゼルバイジャンで開催された国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)において、ユニセフは、気候変動が世界中の10億人以上の子どもたちの権利を脅かしていると訴えました。特に、気候変動の影響を受けやすい太平洋島嶼国のキリバスでは、海面上昇による海岸浸食、暴風雨、干ばつなどの異常気象が深刻化し、子どもたちの生活基盤が脅かされています。
ユニセフは、COP29において、子どもたちに対する気候変動対策の強化と、さらなる投資を強く求めています。しかし、現状では、気候変動対策のための資金のうち、子どもを対象としたプロジェクトへの支援はわずか2.4%にとどまっているのが現状です。
キリバスの現状を伝える写真展「潮とともに生きる」
こうした現状を日本に伝えるため、日本ユニセフ協会は、ユニセフハウスにて写真展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」を開催しています。本企画展では、ユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャン氏が2024年5月末~6月初旬にキリバスを視察した際に撮影された写真が展示されています。
写真家・野澤亘伸氏による写真を通して、海面上昇や異常気象の影響で、住む場所を失ったり、教育や医療を受ける機会を奪われたりしているキリバスの子どもたちの現状が伝わってきます。美しい島国キリバスで、人々の生活がどのように変化しているのか、その現実を目の当たりにすることで、気候変動問題に対する意識を高め、行動を起こすきっかけとなることを目指しています。
あなたも行動を!
本企画展は、気候変動問題が、遠い国の問題ではなく、私たちの身近な問題であることを改めて認識させてくれます。私たち一人ひとりが、日々の生活の中でできることを考え、行動を起こすことが重要です。
写真展の詳細
ユニセフ企画展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状~」
会場:ユニセフハウス(東京都港区)
開催期間:2024年11月12日~(終了時期未定)
入場料:無料
アクセス:JR/京浜急行 品川駅より徒歩7分
巡回展情報
本企画展は、2024年12月以降、下記の地域で巡回展を開催予定です。
12月2日~16日:岐阜県 みんなの森ぎふメディアコスモス
2025年3月19日~4月2日:香川県 綾川生涯学習センター
私たちにできること
本企画展に足を運び、キリバスの子どもたちの現状を目の当たりにする
ユニセフの活動への寄付
* 地球温暖化防止のための行動を日常に取り入れる
気候変動は、私たち全員に影響を与える深刻な問題です。子どもたちの未来を守るためにも、今こそ行動を起こす時です。