平塚市は、持続可能な地域公共交通の実現に向け、新たな取り組みを発表しました。市長の落合克宏さんと神奈川中央交通株式会社社長の今井雅之さんが共同で進めるこのプロジェクトは、全国初の「エルガEV 自動運転バス」の実証運行です。これは、いすゞ自動車が提供する最新の大型EV自動運転バスを使用して、一般のバス路線での実施が予定されています。2025年10月30日から11月9日まで開催される「Japan Mobility Show 2025」で、このバスの新モデルが初めて公開されます。
実証運行は、2025年12月中旬から2026年1月下旬にかけて行われ、平塚駅南口とすみれ平をつなぐ平15系統での運行が計画されています。便数は一日7便程度で、大人210円、小人50円での事前予約制です。
本実証運行では、AI技術を活用してドアの自動開閉や完全キャッシュレス運賃収受の実現を目指します。また、夜間の運行も考えられています。運行ダイヤや予約の詳細は、11月末頃に平塚市の公式ホームページ等で発表される予定です。
平塚市は、このプロジェクトを通じて自動運転技術を地域に根付かせ、未来の公共交通システムを切り拓く意欲を見せています。自動運転バスの安全性や環境への負荷低減が期待され、多くの市民にとって新しい移動のスタイルを提供することでしょう。
この大きな一歩は、地域の持続可能性を高め、住民の生活の質を向上させることが期待されます。自動運転技術が日常的な交通手段になることは、平塚市だけでなく、日本全体の公共交通の未来に影響を与える重要な挑戦です。平塚市と神奈川中央交通の取り組みは、他の地域にも波及する可能性があり、公共交通の進化を牽引する大きな一歩となるでしょう。今後の実証運行の進展から目が離せません。