平原綾香が贈るチャリティコンサートの感動
2025年4月30日、平原綾香が主催する「平原綾香 Jupiter 基金」の第9回目となるチャリティコンサートが、東京国際フォーラムで開催されました。このコンサートは「顔晴れ[がんばれ]こどもたち」をテーマに、音楽を通じて子どもたちへの支援を目指しています。平原は2015年にこの基金を設立し、これまで数多くの社会貢献活動に取り組んできました。
コンサートは、オーケストラの美しいハーモニーとともに、平原の力強い歌声が響き渡る中ではじまりました。オープニングでは観客の心を掴む楽曲が続き、指揮者の渡辺俊幸や出演者たちが観客に向けたメッセージを紹介しました。会場は感動的な雰囲気に包まれ、平原の支援対象についての話がにわかに重みを増していきました。
今回の基基金は、視覚障害者を対象としたエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に寄付され、戦後80年の2025年8月に予定されている特別プログラム「ピース・イン・ザ・ダーク」の実施に役立てられることが発表されました。平原は、自身の父が亡くなった際に体験したエピソードを交えながら、その活動の意義を語りました。
公演中、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの代表や手話パフォーマーなども登壇し、視覚や聴覚に障碍を持つ方の感性の豊かさや、その活動の意義についても紹介されました。志村季世恵氏は「孤独を感じる子どもたちが、ダイアログ・イン・ザ・ダークで新たな出会いを得ることで元気になる」と力強く語り、その活動への情熱が伝わってきました。
コンサートでは、平原自身も「虹の向こうへ」という楽曲を披露し、夢について、未来についての不安と希望を歌いました。新曲も含まれ、観客はその感動に包まれながら楽しんでいました。そして、休憩を挟んだ後には、参加者が真っ暗な空間で音楽を味わう体験を通じ、音楽への新たな感覚が呼び覚まされました。
指揮者の渡辺俊幸からの言葉を受け、平原は観客への感謝の気持ちを改めて述べ、これからも活動を続けていくことを誓いました。このような温かい会場の雰囲気の中、ミュージカルメドレーや多彩な楽曲も披露され、盛り上がる瞬間がたくさんありました。
最後には平原が「愛する人たちの健康を願い、これからも歌い続けたい」と、心のこもった言葉を述べ、「Jupiter」で公演を締めくくりました。
この公演の多くの収益が集まり、平原綾香 Jupiter 基金の設立10周年を祝う中、2025年6月28日には初の九州公演も控えています。九州交響楽団が指揮者渡辺俊幸と共に演奏する予定です。音楽が持つ力で多くの子どもたちに夢を届けるこの活動に、ぜひ注目していきたいものです。