廃校を活用した循環型農業で障害者雇用を生み出す「ONE TOYONAKA」始動
株式会社ボーダレス・ジャパンは、大阪府豊中市で廃校になった旧野田小学校の空き教室を活用し、きのこ栽培を通じて障害者雇用を生み出す新規事業「ONE TOYONAKA」を開始しました。
この事業は、知的障害を持つ方の雇用機会創出と地域活性化を目的とし、特別支援学校や就労支援センターと連携して就労者を募り、きのこ栽培、収穫、出荷作業などの仕事を通して地域社会とつながり、自分らしく活躍できる職場を提供することを目指しています。
豊中市における障害者雇用と地域活性化
近年、知的障害を持つ方の卒業後の進路は、就職よりも社会福祉施設への入所や通所を選ぶケースが多いのが現状です。しかし、就労継続支援A型やB型などの福祉サービスでは、賃金面や報酬体系において課題を抱えています。
「ONE TOYONAKA」は、豊中支援学校に通う知的障害を持つお子さんの保護者の方からの「卒業後の就職先がなかなか見つからない」という声を受け、社会人として地元で誇りを持って働ける場を提供したいという思いからプロジェクトがスタートしました。
知的障害を持つ方が得意を生かして働ける環境を提供することで、収入とやりがいを高め、地域社会の一員として活躍できるような、より良い雇用環境を目指しています。
循環型農業とSDGsへの貢献
「ONE TOYONAKA」では、きのこ栽培を軸とした循環型農業に取り組み、地域の魅力と活性化を目指しています。
1.
豊中市の障害者を正規雇用: 知的障害を持つ方が得意を生かして働ける環境を提供し、正規雇用の機会を創出することで、地域社会に貢献しているという誇りを持てる仕事づくりを目指しています。
2.
旧野田小学校の空き教室の有効活用: 廃校になった旧野田小学校の空き教室を活用することで、きのこ栽培に適した環境を生かし、地域資源の有効活用を推進しています。
3.
コーヒー粕を活用したヒラタケや希少なたもぎたけの栽培: コーヒー粕を活用したヒラタケや希少なたもぎたけを栽培することで、廃棄物削減と環境負荷低減に貢献しています。
4.
廃菌床の再利用: きのこ栽培後の廃菌床をカブトムシの餌や堆肥として再利用することで、資源の循環を促進しています。
地域との連携と今後の展望
「ONE TOYONAKA」は、豊中市、RE:ARTH、ボーダレス・ジャパンが連携し、地域全体で共生社会の推進を目指しています。
今後は、インスタグラムの公式アカウントを通じて、事業の進捗やイベント情報などを発信していく予定です。
関連情報
豊中市:https://www.city.toyonaka.osaka.jp/
RE:ARTH:https://www.r-e-arth.com/
ボーダレス・ジャパン:https://www.borderless-japan.com/
ONE TOYONAKA インスタグラム:https://www.instagram.com/one_osaka/