伊那市のエコキャップ活用
2023-05-16 14:00:02

官民連携で実現!伊那市発のエコキャップアップサイクルプロジェクト

官民連携で挑む!伊那市発のエコキャップアップサイクルプロジェクト



長野県伊那市で、官民が連携した画期的なエコキャップアップサイクルプロジェクトがスタートしました。このプロジェクトは、廃棄されるエコキャップを再生資源として活用し、子ども向けの環境学習教材を制作するという、循環型社会の実現を目指す取り組みです。

プロジェクトの背景と目的



近年、プラスチックごみ問題は深刻な地球環境問題となっています。そこで、日産自動車株式会社が実施する環境教育プログラム「日産わくわくエコスクール」で使用されているプラスチック製の教材を、再生プラスチック素材で作り変えることで、環境への負荷を軽減し、持続可能な社会への貢献を目指します。

このプロジェクトには、伊那市、伊那市社会福祉協議会、日産自動車株式会社に加え、サステイナブルブランドを展開する株式会社ミヨオーガニック、最新デジタル技術を活用した製品開発を行う有限会社スワニー、電気機器の開発設計・製造を行う株式会社ノエックスなど、多様な企業や団体が参画しています。それぞれの企業が持つ技術やノウハウを活かし、地域全体で連携することで、アップサイクルを実現する革新的な仕組みを構築しています。

プロジェクトの取り組み



プロジェクトでは、伊那市内の小学校に回収ボックスを設置し、児童からエコキャップを回収。伊那市社会福祉協議会では、回収されたエコキャップの洗浄、色分け、粉砕といった工程を行い、再生プラスチック素材(粉砕ペレット)を製造します。

この再生素材を使用して、日産の「日産わくわくエコスクール」で使用するモデルカーをMade in Japanで製造。従来のプラスチック製モデルカーから、再生プラスチック製モデルカーへとアップグレードすることで、環境負荷を大幅に削減することに成功しました。

10月頃にはアップサイクル版モデルカーが完成予定で、「わくわくエコスクール特別版」として、エコキャップ回収に協力してくれた小学校や児童を対象としたスクールを開催する予定です。

各団体の想い



伊那市: 伊那市は、CO2排出抑制計画を策定し、SDGs未来都市にも選定されている環境問題への取り組みが積極的な自治体です。このプロジェクトは、地域循環型社会の構築、障がい者就労支援、子どもたちの環境教育という、多様な社会課題への貢献が期待されています。

伊那市社会福祉協議会: 障がい者就労支援施設を運営する同協議会は、このプロジェクトを通じて、利用者の自立支援と工賃向上を目指しています。地域社会との連携強化にもつながる取り組みとして、職員・利用者ともに意欲的に取り組んでいます。

日産自動車株式会社: 日産自動車は、「ブルー・スイッチ」という日本電動化アクションを通じて、脱炭素社会の実現を目指しています。このプロジェクトを通じて、子どもたちに環境問題への関心を高め、持続可能な社会への意識醸成に貢献したいと考えています。

株式会社ミヨオーガニック: 環境配慮型製品を展開する同社は、アップサイクルによる資源の有効活用を推進しています。このプロジェクトを通じて、アップサイクルの仕組み作りに貢献し、サステナブルな社会の実現に貢献したいと考えています。

有限会社スワニー: 最新デジタル技術を活用した製品開発を行う同社は、リサイクル素材を活用した製品開発を推進しています。このプロジェクトを通じて、サステナブルなモノづくりを促進したいと考えています。

株式会社ノエックス: 電気機器の開発・製造を行う同社は、リサイクル素材の活用や、製造工程における工夫を通じて、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。

プロジェクトの未来



この伊那市発のエコキャップアップサイクルプロジェクトは、地域貢献、環境問題への取り組み、障がい者支援など、多様な社会課題の解決に繋がる取り組みとして、大きな注目を集めています。その成功モデルは、全国各地への展開も期待されており、循環型社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ミヨオーガニック
住所
愛知県名古屋市昭和区川名町5-5-1
電話番号
052-761-9858

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