茨城県つくば市のベンチャー企業ナノルクス、サムスンと資本提携を発表
つくば発!ナノルクスがサムスンと提携
茨城県つくば市に本社を置くベンチャー企業、株式会社ナノルクスが、韓国の大手電子機器メーカーであるサムスンとの資本提携を発表しました。ナノルクスは産業技術総合研究所(産総研)の技術を基にしたベンチャーであり、特に「赤外線カラー暗視技術」に取り組んでいます。これは、暗闇の中でも鮮やかな色彩を持つ映像を撮影することができる、革新的なカメラ技術です。その適用範囲は、防犯カメラから車載カメラ、医療関連のカメラまで多岐にわたります。
ナノルクスの代表取締役である祖父江基史氏は、サムスンとの提携について「世界的な事業規模を誇るサムスンとパートナーシップを結ぶことで、資金的サポートだけでなく、ビジネスに関する豊富な知識を享受できることを大変嬉しく思います」と語っています。
技術の特長と導入のメリット
ナノルクスは特に、従来のカメラ製品に大幅な改造を加えることなく、その技術を統合できる点が強みです。これにより、新技術の導入にかかるコストを最小限に抑えることが可能になります。同社は、昨年2月に第一号機を完成させたばかりで、今後は量産体制の確立を目指して本格的な事業展開を進めていく予定です。
資本提携の背景
サムスンベンチャーキャピタルは、グローバル市場で新しい事業の発掘を目的とする企業として、注目のスタートアップに対して積極的な投資を行っています。ナノルクスの革新的な技術には、サムスンのビジョンにマッチした未来の市場の成長が見込まれていることから、提携が実現しました。また、日本ベンチャーキャピタル(NVCC)やきらぼし銀行も、ナノルクスを支援する体制を整えており、広範なネットワークと資金力が同社の成長を後押ししています。
研究学園都市としてのつくば市
ナノルクスの所在地であるつくば市は、約300に及ぶ研究機関が集まる「研究学園都市」として有名です。この豊かな研究環境が、ナノルクスのような技術系スタートアップの育成と成長を助けています。地域の行政や金融機関との連携も強化されており、今後もつくば市から多くのイノベーションが生まれることが期待されています。
私たちの未来へ
ナノルクスは、今後の展開として多様な産業での需要を見込み、この先数年間で更なる技術革新と商業化を進める予定です。その活動を通じて、より多くの企業や社会へ貢献し、安全・安心な暮らしを実現したいと考えています。また、サムスンとの提携によって、グローバルな市場においてもそのプレゼンスを高めていくことでしょう。新技術の実用化がどのように進むのか、今後の動向に注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ナノルクス
- 住所
- 茨城県つくば市千現二丁目1番地6
- 電話番号
-
050-3558-7115