信州大学とファミリー・サービス・エイコーが提携し、環境問題を解決する新たな試み
長野県を拠点としたファミリー・サービス・エイコー株式会社が、信州大学と連携し開発したウォーターサーバーの日本全国への展開が始まります。この取り組みは、現在高い関心を集めている環境問題や水資源の社会課題の解決を目指しており、特にペットボトル削減や脱プラ社会の実現に貢献することを目的としています。
このウォーターサーバーは、信州大学が推進する「swee」(Shinshu Water for Ecology and Environment)に採用されています。このプロジェクトの一環として、信大クリスタルを用いたアクアスポット・マイボトル活動が行われており、地域の方々に無料でおいしい水を提供しています。
重金属イオン・PFASの除去を実現
新開発されたウォーターサーバーは【信大クリスタル®】と呼ばれる高度な素材を搭載し、特に重金属イオンの除去に優れています。水道管から溶け出す可能性のある鉛やカドミウムといった有害物質を高効率で除去しながら、必要なミネラル成分は残すことができる点が特徴です。これは、フラックス法結晶育成研究から生まれたものであり、先進的な結晶材料として国際的にも注目されています。
さらに、PFAS(Per- and polyfluoroalkyl substances)問題にも対処しており、PFOAやPFOSといった有害物質の除去も可能なカートリッジを搭載しています。近年メディアで取り上げられている水の問題に対して強力なソリューションを提供すると共に、市民の安全と健康を守るべく努力しています。
すでに多くの施設で利用開始
現在、sweeプロジェクトは信州大学のキャンパスを始め、松本市、長野市、茅野市、飯田市などの公共施設、ホテル、道の駅などで利用されており、多くの市民がこのウォーターサーバーを利用しておいしい水を楽しんでいます。このような取り組みにより、地域全体で環境意識を高める良い機会となっています。
全国展開と今後の展望
日本全国での本格的な展開にあたり、ファミリー・サービス・エイコー株式会社は、官民を問わず様々なアプローチで信大クリスタルの良さを広めたいと考えています。業界関係者や自治体との連携を進め、多くの人々にこの活動の意義を理解してもらいたいという強い思いがあります。
また、2025年に大阪・関西万博での信州大学ブース展示やウォーターサーバーの開発成果を披露するイベントも計画されており、さらなる認知拡大が期待されます。
信州から始まったこのサステナブルな取り組みは、日本全国に広がることで、多くの人々にSDGs達成への意識を促し、PETボトル削減や脱プラ社会への移行を後押しすることを目指しています。エコな未来のために、どのように行動が変わるのか、今後の展開に注目していきましょう。