新型パッチアナライザー「PA-250」が6月2日に登場
株式会社東陽テクニカは、自社製の新型パッチアナライザー「PA-250」の販売を2025年6月2日から開始することを発表しました。この製品は、潤滑油や作動油といった使用油の劣化を高精度に測定し、オイルメンテナンスの効率化を実現することが目的です。
劣化する使用油の影響
潤滑油や作動油の劣化は、機器の性能を低下させたり機能障害を引き起こす可能性があります。これは、メンテナンス費用の増加や生産性の低下という重大な経済的損失をもたらします。「PA-250」は、装置が稼働中でも簡単に使用油を分析することで、劣化の原因を的確に判定し、適切なメンテナンスをサポートします。
高精度測定の仕組み
「PA-250」は、ろ過ユニット吸引ポンプを使用し、メンブランフィルターで使用油をろ過し、メンブランパッチ化します。その後、本体に装着されたメンブランパッチを使用して、RGB値を測定します。この際、白色光を用いて反射光と透過光の2つの方式で測定を行います。
- - 反射光: 使用油の色を測定
- - 透過光: 使用油中の酸化生成物の量を判定
取得したデータを数値化することで、使用油がどのように劣化しているか(酸化や汚染など)や、適切な交換時期を見極めることが可能です。これにより、機器の性能を維持しながら、メンテナンスコストの削減や生産性の向上が期待できます。
使いやすさと効率性
「PA-250」は、主に以下の特長を持っています。
- - 反射光と透過光を併用した計測: これにより、包括的な分析が可能に
- - メンブランフィルターでの簡単測定: オイルを手軽に分析
- - USB充電方式: コードレスで使いやすく、便利
- - PCへのデータ転送: USB接続で簡単に結果を保存・分析
主な用途として、軸受や軸受オイルの管理、作動油の管理、潤滑油の劣化分析などが挙げられます。特にオイルの劣化を数値化し、研究や開発に役立てることができる点が大きな魅力です。
製品仕様
「PA-250」は以下のような仕様を持っています。
- - デジタル色センサー: 感度波長範囲(Red:590~720nm、Green:480~600nm、Blue:400~540nm)
- - 最大波長感度: Red (λ=615 nm)、Green (λ=540 nm)、Blue (λ=465 nm)
- - 内部メモリー: 2GB(計測結果の保存)
- - 製品重量: 140g
製品ページのリンクは
こちらです。
出展情報
「PA-250」は、2025年5月21日から23日まで横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に出展されます。興味のある方は、ぜひパシフィコ横浜のブース番号100を訪れてください。
東陽テクニカの展望
株式会社東陽テクニカは、常に最先端の技術革新を追求しています。脱炭素、エネルギー、先進モビリティなどの多様な分野で計測ソリューションを提供し、クリーンエネルギーや自動運転技術の発展にも寄与しています。新型「PA-250」を通じて、より効率的なオイル管理が実現されることで、さまざまな産業に貢献していくことでしょう。
公式サイトは
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