世界級マジシャンとの特別講演会で学んだコミュニケーション術
10月31日に、国際こども・福祉カレッジで特別講演会が開催され、世界的マジシャンの峰龍さんとRiricoさんが登壇しました。今回のイベントは、マジックを通してコミュニケーション力を向上させることを目的としており、参加した学生たちにとって貴重な体験となりました。
現代社会では、特に学生や若い世代の中にコミュニケーションの難しさを感じる人が少なくありません。初対面の相手との接し方に戸惑ったり、どう言葉をかければ良いのか悩むことが一般的です。そのため、マジックのような非言語的コミュニケーションツールは心の距離を縮める大きな助けとなるのです。
会の中で、峰龍さんは自身のマジシャンとしての経歴や、どのようにしてマジックに興味を持ったかのストーリーを語りました。この過程が参加者にとってのアイスブレイクとなり、一気に場の雰囲気が和やかになりました。特に、「サプライズに使えるマジック」では、参加者が互いにマジックを披露することで、自らのスキルを試し合いました。
学生たちは互いに二人組を作り、実際に教わったマジックをお互いに見せ合う場面も。成功体験を共有するたびに、学生たちの笑顔があふれ、「マジックができた!」という声が飛び交いました。中には、「友達の誕生日にマジックを披露したい」と意気込む声もあり、マジックが新たなコミュニケーションのきっかけになる様子が伺えました。
マジックの効果についても、峰龍さんは実際に保育や福祉の現場での活用法を示唆しました。マジックを通じて子供や利用者との距離が縮まることで、より良い関係が築けると話され、参加者たちの目も輝いていました。
さらに、イベントが進むにつれて、峰龍さんから「サーストンの三原則」やトランプの扱い方について学ぶ機会もありました。特に、マジックにおいて重要な「タネを明かしてはならない」ことが強調され、学生たちはそれを肝に銘じながら技能を磨く意欲を高めていました。
一方、Riricoさんも自身の経歴やマジックでの表現方法について語り、参加者に多くのインスピレーションを与えました。彼女のパフォーマンスは、ダンスとマジックを融合させたもので、学生たちからは驚きと感嘆の声が上がりました。
参加したサークルメンバーの一人は「世界的なマジシャンから直接教えてもらえる経験は本当に特別で、次回はもっと上手くなって新たな技を学びたい」と意欲を示しました。また、教員の外山雄太さんも「マジックは多様なコミュニケーションの手段であり、苦手意識を持つ学生にとっても大きな助けになる」と語ります。
講演会の終了後には、参加者が何を学び、どんな体験をしたのかを振り返る時間も設けられました。「アイスブレイクとしてのマジックは非常に効果的で、これを実習に活かしたい」と話す学生もおり、実践的な学びの場となりました。今後、国際こども・福祉カレッジでは、こうした体験を通じてより多くの学生が保育・福祉・介護分野に興味を持てるような活動を展開していく予定です。
今回の特別講演会は、参加者にとって新たな視点やスキルを得る貴重な機会となり、マジックを通じたコミュニケーションの重要性を再確認する場となりました。これからも国際こども・福祉カレッジでは、福祉分野で活躍する人材の育成を目指し、さまざまな取り組みを行っていくことでしょう。