大学受験生の約6割が選抜型学習法を実践！参考書購入の実態に迫る調査結果

大学受験生の参考書活用に関する実態調査

株式会社A.verが運営する学習塾「武田塾」は、2025年に大学受験を行い、偏差値50以上の私立大学への進学を確定した103名の学生に対して、参考書の利用状況に関する調査を実施しました。この調査の結果、受験生の約60.9%が「選抜型学習法」を採用していることがわかりました。

参考書の購入状況について

調査によると、受験生のうち約60%が、受験勉強のために「4冊以上」の参考書を購入したと回答しています。具体的には、1～3冊が32%、4～6冊が32%、7～10冊が11.7%というデータが出ました。しかし、90.2%の学生が「すべての参考書を使い切れなかった」とし、その理由としては「時間がなくて手が回らなかった」という回答が最も多くなっています。

学習スタイルの特徴

受験勉強時の参考書活用スタイルについては、60.9%が「選抜型」を選びました。選抜型学習とは、複数の参考書を購入せず、厳選した参考書を深く理解するために繰り返し利用する方法です。これに対し、32.6%は「積み上げ型」を選び、こちらは複数の参考書を次々に追加しながら学習を進めるスタイルです。この選抜型学習のメリットについては、51.8%の回答者が「一冊を繰り返すことで理解が深まった」と述べており、39.3%が「無駄がなく効率的に学習できた」と感じています。

参考書選びの基準

購入時の参考書選びには、「YouTubeやSNSでの評判が良かったため」が最も多く39.1%を占め、次いで「学校の先生からおすすめされたため」が35.9%、さらに「友人や先輩からの意見」を参考にするという回答も31.6%となっています。これからの受験生にとって、インターネット上での情報収集が重要なファクターであることが示されています。

学習の悩み

一方、「すべてを使い切れなかった」理由について、半数以上の学生が「時間が不足した」と回答しました。また、モチベーションの維持や教材の難易度についても、今後の改善点として挙げられています。学校や家庭学習での環境整備が求められる中、効果的な学習プロセスがますます注目されています。

まとめ

調査結果からは、受験生の多くが何冊も参考書を購入しているものの、時間的制約やモチベーションの維持に苦しんでいる実態が浮かび上がります。その中で、効率的な「選抜型学習法」が浸透しつつあることも明らかになりました。受験生は今後、質の高い参考書を吟味し、一冊を深く学ぶことの重要性を踏まえた学習計画を立てる必要があるでしょう。これにより、少数精鋭の参考書を効率よく活用し、合格への道を切り開くことが期待されます。