データ統合の新展開
2025-10-31 14:06:50

弁護士ドットコムがSalesforce Data 360を導入し顧客データ統合を実現した背景と展望

弁護士ドットコムがSalesforce Data 360を導入



背景


弁護士ドットコム株式会社は、日本における法律相談と弁護士検索のポータルサイトとして広く利用されています。近年、同社は『弁護士ドットコム』や『税理士ドットコム』、電子契約の『クラウドサイン』、企業法務支援『BUSINESS LAWYERS』といった多種多様なサービスを展開してきました。しかしこれらのサービスは、各々が独立した組織として運営されており、顧客データもそれぞれ別々に管理されていました。このため、事業間のシナジーが生まれず、アップセルやクロスセルの機会を逃すことが課題とされていました。

新たな戦略の策定


こうした状況を打破するため、弁護士ドットコムは代表取締役社長に元榮太一郎を迎え、新たな戦略を掲げました。各事業間の連携をより強化し、顧客理解を深めることで個々の事業が持つ潜在的な価値をすべて引き出すことが求められました。そのためには、全社で一つのデータ基盤を持つことが不可欠です。具体的な手段として、Salesforce Data 360の導入を検討しました。

Data 360の導入とその意義


Salesforce Data 360は、各事業の散在するデータを一元的に管理できるシステムです。弁護士ドットコムは、ビジネスに対する影響が少ない形でまずデータを統合し、将来的なAIエージェントの導入を視野に入れた基盤づくりを進めました。この導入によって、営業担当者は顧客情報や過去の商談履歴を簡単に参照でき、業務効率が大幅に向上することが期待されています。また、将来的には外部のデータソースも統合する方針で、名刺管理や各プロダクトのデータも一元化していく計画です。

導入後の効果


約10ヶ月のプロジェクト期間を経て、Data 360が稼働を開始しました。これにより、弁護士ドットコムでは営業活動の生産性が向上し、各事業間の連携が強化されることで新たなシナジー創出が期待できます。また、社員全員が顧客資産を有効に活用できるようになったことで、顧客満足度向上にも寄与しています。

展望と将来の計画


現在、弁護士ドットコムはData 360を基盤としたデータ統合のさらなる発展を目指しています。AIエージェント「Agentforce」との連携を視野に入れた取り組みも進行中で、新たな顧客体験の提供を目指しています。執行役員でCSOの鈴木大介氏は、データ統合が価値提供を飛躍的に向上させることを確信しており、今後もSalesforceとのパートナーシップを強化しながら、革新的なサービスの提供を続けていく意向を示しています。

まとめ


弁護士ドットコムのSalesforce Data 360導入は、データ統合の重要性を再認識させる契機となっています。顧客データを中心にした一元的なアプローチにより、今後の法律サービスがどのように進化していくのか、注目が集まります。データを駆使して顧客理解を深化させ、業務効率を高め、さらなる成長を遂げる弁護士ドットコムの取り組みに期待が高まります。


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会社情報

会社名
株式会社セールスフォース・ジャパン
住所
東京都千代田区丸の内1-1-3  日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower)
電話番号
0120-733-257

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