不登校支援イベント「ファミスペ2025」開催レポート
2025年11月22日、大阪市で不登校や引きこもり、発達に不安を感じるお子さんを持つ家族を対象に、全国大会「ファミスペ2025」を開催しました。このイベントは、NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ(ファミラボ)の10周年を祝い、全国から131名の参加者が集まりました。穏やかな天候の中、皆がつながりを感じながら交流を深める貴重な機会となりました。
「今」できることを実践する
イベントの第1部では、オレンジの会・東海市ほっとプラザから川口健志さんを講師に招き、「自宅から一歩踏み出すためには」というテーマで非常に意義深いセミナーが行われました。川口さんは、ひきこもり支援や居場所づくり、就労支援など幅広い支援を行っており、参加者にとって非常にためになるお話をしていただきました。特に、相談の約70%が不登校に関するもので、ここ数年でその数が増加している現状が報告されました。
川口さんは、不登校の主な要因が「無気力や不安」であることを指摘し、何をどう支援すればよいかを家族に理解してもらうことが大切だと語ります。そのために、「今できることから始める」姿勢が重要であり、家庭での支えをまずは整えることが求められています。
見守りの大切さ
セミナーで特に強調されたのは、子どもを見守る姿勢の重要性です。
「親はどう見守れば良いのか?」という疑問に対し、川口さんは小さな変化に気づくことや、愛情を持って日常的に関心を持つことが子どもにどれほど影響を与えるかを説明しました。親が「できること」を実践することで、子どもとの関係が少しずつ築かれていき、彼らが新たな一歩を踏み出すためのサポートになるのです。この考え方は多くの参加者に勇気を与えました。
協力とつながりを感じる第2部
第2部ではファミラボの10周年を祝うイベントが行われ、参加者が一体感を感じる特別な瞬間が作られました。軽快なじゃんけん大会を通じて、ファミラボが歩んできた道のりが振り返られました。この時間は、多くの親たちが自らの経験を共有し合い、共感する場となりました。
ファミラボの先駆者であるお母さんたちの主体性や行動力、学ぶ姿勢が今回の成功を生み出したと実感しました。今後も、リアルな出会いを通じて行動力を育むことが重要、とするメッセージも伝えられました。
参加者の声が織りなす絆
参加者の一人は、「子どもに寄り添う姿勢が素晴らしい」と語り、支援の存在がどれほど心強いかを実感しました。また、「一歩を踏み出すための助けを得られた」という声も多く、親の不安を和らげる場であったことが伝わってきました。川口さんの体験談は参加者に深く響き、互いに支え合う意義を再確認する機会となりました。
今後のファミスペへ
ファミスペは、母親たちが自立し、子どもたちに自身の姿を見せる機会も大切にしています。来る2026年には愛知県での開催も決まっており、その時までにさらなる支援の形が育まれることでしょう。参加費はNPO会員が1,000円となっており、多くの家族にとって参加のハードルを下げる努力が続けられています。
不登校という難しいテーマに取り組む母親たちが、自分自身を大切にしながら、支え合うコミュニティを育むことがファミラボの目指す未来です。このような支援のネットワークが、日本中に広がっていくことを願っています。