書店の魅力を再発見!
書店はただ本を売る場所ではなく、さまざまな物語と出会う空間です。瀬尾まいこが新たに届けるエッセイ『そんなときは書店にどうぞ』では、著者自身が感じた書店の魅力や、書店員との心温まる交流のエピソードが紹介されています。このエッセイを読むことで、あなたもきっと書店がもっと好きになることでしょう。
書店巡りの思い出
瀬尾まいこは、本屋大賞を受賞した『そして、バトンは渡された』の著者として、多くの書店を訪れる機会を得ました。書店員との出会いを通じて、出版業界の慣習に困惑しながらも、その中で多くの感動物語を生み出しました。たとえば、「無敵のカルカン先輩現る」では、営業部員に振り回されつつ、愉快な書店巡りを経験する様子が描かれています。彼女が遭遇したさまざまな人々とのエピソードには、思わず笑みがこぼれます。
温かいエピソード
本書には、全25編のエッセイが収められており、その中の一部には書店員の手作りPOPに感動するシーンや、書店員たちとのお祝いの場面が描かれています。特に、「そしてバトン、ゴールデンイヤー」では、全国の書店員から祝いの声をいただき、お祭りのような温かな空気に包まれた日々の様子が表現されています。
また、著名人との交流を描いた「『夜明けのすべて』撮影見学記」も印象的です。ここでは、松村北斗さんが持つ独自の魅力に驚いたり、上白石萌音さんの誠実さに心打たれたりと、文学と映画を結ぶ交差点での面白い出会いを楽しむ様子が描かれており、読者はその臨場感を味わえます。
書店支援の思い
特筆すべきは、『そんなときは書店にどうぞ』が書店への支援を意図している点です。著者である瀬尾まいこは、本書の印税を辞退し、その分を経営に苦しむ書店の支援に回すことを希望しています。この取り組みは、水鈴社によっても引き継がれ、書店マージンを50%に設定し、少しでも書店文化を守ろうとする思いが込められています。
書籍情報
『そんなときは書店にどうぞ』は、2024年12月20日に発売される予定です。定価は1,760円で、208ページにわたる内容が読者を楽しませることでしょう。装丁は大久保明子によるもので、その魅力もまた一つの読みどころです。
瀬尾まいこのプロフィール
瀬尾まいこは、1974年に大阪で生まれ、2001年に作家デビューを果たしました。これまでに多くの作品を刊行しており、その中には『幸福な食卓』や『夜明けのすべて』などがあります。受賞歴も豊富で、特に本屋大賞の受賞作品は多くの読者に愛されてきました。彼女の作品は、常に人々の心に寄り添う温かさを持っているのが特徴です。
まとめ
このエッセイを手に取ってみることで、あなたも書店の魅力を新たに発見できることでしょう。瀬尾まいこの言葉が、書店員や読者の喜びにつながることを願ってやみません。