ゲスタンプの新技術
2024-05-30 09:00:02

ゲスタンプ、EV時代に対応した新たな自動車部品技術を紹介

ゲスタンプ、EV時代に対応した新たな自動車部品技術を紹介



2024年5月30日、横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展 2024」にて、ゲスタンプが新しく提案するEVアーキテクチャ向けのソリューションが注目を集めました。ゲスタンプは、高品質な金属自動車部品の設計・開発・製造に強みを持つ多国籍企業であり、ここで示された技術は他社との差別化に繋がるものでした。

イノベーションの姿



特に強調されたのは、新たな製品ライン「ギガスタンピング」です。この技術は、複数の自動車部品を一つに成形できるもので、モビリティの新時代に対応し、効率的かつ高性能な部品の製造を可能にします。展覧会では、特に軽量化と安全性を両立させたリアボディ部品「一体成型硬化リアフレーム部品」がアジアではじめて公開され、来場者から高い関心を集めました。

ゲスタンプは、2009年から日本市場に参入し、日本のOEM(オリジナル・エクイップメント・メーカー)ニーズに応えるため、共同開発やエンジニア派遣などさまざまな取り組みを行ってきました。無駄を省いた製造プロセスと高性能な部品により、企業としての競争力を強化しています。

安全性と持続可能性



持続可能な自動車の製造に向けたゲスタンプのビジョンは、CO2の削減を実現するための数々の技術革新に表れています。特に、EV化が進む中での新しい設計要件に合わせた軽量部品の開発は、業界内でのトレンドとなっています。自社のR&Dセンターでは、コンセプト段階から製品開発までを支える技術的な支援が行われ、世界13カ所での協力体制が生まれています。

新たな製品ライン「BiW」



「ボディ・イン・ホワイト(BiW)」分野でも新しい取り組みが行われています。機能性を持たせた部品群で、従来の製造方法に革命をもたらすギガスタンピングを採用することで、より短時間での組み立てが可能になり、最大15%の部品軽量化や原材料の最適化が実現しました。

同展での目玉製品には、衝突安全性を高めると同時にCO2の排出を削減する「ダブルドアリング」や「ワンピースフロア」などがあり、一つの部品で複数の機能を満たすことに成功しています。

技術革新の先駆者としてのゲスタンプ



ゲスタンプは、自社の製品ポートフォリオを通じて、シャシーの機能性の進化を促進しています。シャシーは走行安定性や快適性をもたらすもので、エンジンを支えつつ、高い衝突安全性を持たせるために欠かせない要素です。「高弾性スタンピング」や「ハイドロフォーミング」といった革新技術が進化する中で、これらの製品は最適なパフォーマンスを保証し、CO2への影響を抑えています。

ESGへの取り組み



さらに、ゲスタンプはESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みも強化しています。持続可能性を意識した製品開発や生産プロセスの見直しにより、脱炭素化を進めており、カーボンニュートラルへの道を模索しています。原材料の循環性を高めるための戦略を継続的に実施することで、モビリティ産業の未来に向けて貢献しています。

まとめ



ゲスタンプは、今後も技術革新を通じてより安全で持続可能な自動車の製造を目指すことを明言しており、業界内外での信頼関係を築きながら新たな製品を展開していくことでしょう。横浜での展示は、その意気込みと技術力を示す場となり、多くの来場者にインスピレーションを与えました。

会社情報

会社名
ゲスタンプ・オートテック・ジャパン株式会社
住所
東京都千代田区丸の内グラントウキョウサウスタワー15階
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。