BtoB取引における請求業務の現状
最近の調査によれば、日本のBtoB取引において請求業務は未だに多くの企業にとって負担となっていることが明らかになりました。株式会社ラクーンフィナンシャルが実施した調査は、BtoB企業の経営者、経理責任者、営業責任者を対象に行われ、その結果は多くの示唆を含んでいます。
調査の背景
BtoBの世界では、請求業務がビジネスのすべての基盤です。しかし、現状では毎月の請求書発行や入金確認に多くの時間が奪われており、その結果、手作業やアナログ処理に依存している企業が多いことが問題視されています。手作業の増加は担当者の負担を増し、営業活動や新規開拓に悪影響を及ぼす可能性があります。
調査概要
調査は2026年4月に実施され、1,006名のBtoB企業の責任者からの回答を基にしています。この調査では、請求業務に要する時間や人員の配分、さらには未入金や支払い遅延の頻度についても尋ねました。
調査結果の概要
調査によると、月間の請求書発行件数は多くの企業が50件から99件となっており、約30%が「3人」で請求業務を運営していることが判明しました。この規模の業務を複数名で管理することが多い一方で、その負担は限られた担当者に偏りがちです。
また、請求業務にかかる時間は多くの企業が月20時間から40時間を費やしており、業務に与える影響は深刻です。この状況下での未入金や支払い遅延の発生率も高く、約7割の企業が毎月あるいは2〜3ヶ月の間に何度も未入金が発生していると報告しました。
売上と営業活動への影響
請求業務が営業活動や事業成長に与える影響について尋ねたところ、『取引開始やサービス提供の遅延』が最も多くの企業に共通する回答でした。他にも、営業活動の妨げや顧客との関係悪化が挙げられ、請求業務の効率化が不可欠であることが強調されています。
効率化への取り組み
最後に、多くの企業が既存のシステムを活用し、ペーパーレス化を推進しようとしていますが、その取り組みはあくまで部分的な改善にとどまる傾向が見られます。根本的な課題解決には、業務フローの見直しや新たなシステムの導入が必要でしょう。
この調査結果は請求業務が単なる経理部門の問題にとどまらず、企業全体の成長に影響を及ぼしていることを示しています。今後は、こうしたデータを基にした業務の抜本的な改善が求められます。