三井デザインテックが「KANNAレポート」を導入
最近、三井デザインテック株式会社が株式会社アルダグラムのデジタル帳票アプリ「KANNAレポート」を導入しました。この決定は、主に同社のライフスタイル事業本部におけるマンションや戸建て住宅のリフォーム業務の効率化のためです。
課題と背景
三井デザインテックは、オフィスや商業施設、さらには医療施設などのスペースデザインを手掛けており、幅広いライフスタイル事業を展開しています。リフォーム業務においては、各現場で多様な検査や確認作業が必要となります。しかし、従来は約20種類の帳票を紙で出力し、職人が現場で記入し、その後PDF化して提出するという煩雑なプロセスを経ていました。このような紙ベースの管理方法では、進行状況の把握が難しく、必要な指示を迅速に出すことも困難だったのです。
導入の効果
「KANNAレポート」を導入後、現場から管理側への報告が当日中に行えるようになりました。これにより、現場の状況把握がリアルタイムで可能となり、帳票提出にかかる時間が大幅に短縮されました。
現場の職人はスマートフォンから「KANNAレポート」にアクセスし、必要な帳票に情報を入力します。現場監督はその場で入力内容を確認し、手直しが必要な場合でも即座に修正が可能です。入力が完了した帳票は瞬時に同期され、管理側もリアルタイムで受け取れる体制が整いました。この一連の流れが現場内で完結することで、手間が減り、職人や監督の負担も軽減されました。
さらに、三井デザインテックはプロジェクト管理アプリ「KANNAプロジェクト」も導入しており、これらのシステムを連携させることで、案件に必要な情報を一元化しました。これにより、関係者の間での情報の齟齬がなくなり、業務負担を減少させました。また、チャット機能を通じて「言った」「聞いてない」といったコミュニケーションの問題も解消され、現場でのスムーズな情報交換が可能になりました。
今後の展望
アルダグラムは、今後も「KANNA」を通じて現場業務の効率化を促進し、生産性向上に寄与することを目指しています。デジタル化が進む中、これからもこのようなサービスの重要性は高まっていくことでしょう。
この「KANNAレポート」は、建設業や不動産業、製造業における生産性向上のために設計された現場DXサービスの一部であり、アプリのシンプルな設計は、ITツールに不慣れな方でも容易に使用できる特徴を持っています。現在、日本国内外で多くの企業がこのサービスを利用しており、その数は50,000社以上に達しています。
三井デザインテックとアルダグラムの提携によって、さらに多くの現場で業務の効率化が実現されることを期待しています。今後も企業のデジタル化の進展に注目です。