草乃しずか日本刺繍展で女優・板谷由夏さんが着物姿で登場

日本橋高島屋での特別な一日

2024年8月30日から9月16日まで、日本橋高島屋で開催される「草乃しずか日本刺繍展」は、多くの人々を魅了しています。この展覧会は、草乃しずかさんが作家活動を始めてから50年の節目を祝うもので、源氏物語の姫たちにインスパイアされた日本刺繍の作品が約200点展示されます。

草乃しずか先生による日本刺繍の世界

草乃しずかさんは、日本刺繍の普及に努めてきたアーティストであり、展覧会の開催前に行われたプレス向けのオープニングイベントでは、自身の創作活動の始まりを語りました。「妊娠中に子どものための産着に花を刺繍したのがきっかけでした。母になる決意と同時に、これを作品にしていこうと考えました」と過去のエピソードを披露しました。彼女はまた、現在の時代に何を感じ、どのように源氏物語の姫君たちのイメージを表現したかを詳しく説明しました。

板谷由夏さんのゲスト登場

イベントのハイライトの一つとして、女優の板谷由夏さんが登場しました。彼女は草乃先生の日本刺繍を施した美しい着物を身にまとい、来場者から大きな拍手を受けました。着物は「源氏物語紫の上」をイメージしたもので、特に注目を集めています。「日本人に生まれて本当に良かったと思います」と嬉しさを語る板谷さんは、草乃先生に感謝の気持ちを伝えました。

刺繍の魅力を体感

板谷さんは、展示されている作品の細部に感動したことを語りました。「特に花々の刺繍が美しい。近くで見ると、そのディテールと糸の輝きが際立っています。伝統的な日本の着物文化をもっと多くの人に知ってもらいたい」と語り、観覧をお勧めしました。根底に流れる草乃先生の思いも伝わります。「ひと針ひと針、心を込めて刺繍しました。この作品から生命の強さを感じ取り、皆さんに元気を届けられたら嬉しい」と、草乃先生は言います。